いなべFM第91回令和6年11月8日放送「いなべ暮らしの保健室の役割について」

ページ番号1014448  更新日 令和6年11月28日

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いなべFM第91回令和6年11月8日放送「いなべ暮らしの保健室の役割」

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いなべ暮らしの保健室は、健康、医療、介護など暮らしの中でのさまざまな困りごとの相談ができ、看護師をはじめ、医療や介護の専門職が気軽に対応してくれる場所です。今回は、いなべ暮らしの保健室、看護師の喜多村孝子さんへのインタビューです。

 

暮らしの保健室はこんなところです!

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喜多村 孝子さん

いなべ暮らしの保健室(以下、保健室)は2019年に開設し、現在は市内4か所を拠点に活動しています。「病院に行くまででもないけれど、ちょっと気になることがある」そんな相談に、スタッフが応じます。相談だけではなく、誰かにただ話を聞いてほしい、ひとりぼっちでいたくない、そんな時にカフェに立ちよる感覚でのんびりできる居場所が保健室です。気軽に来ていただけるイベントをきっかけに、来室者も増えています。

保健室ならではのAさんのエピソードを紹介します。

80代男性のAさんは、おひとり暮らしで、今まで健診を受けたことがなく、「病院にはかかりたくない、薬なんて飲まない」と言っていました。病院受診に不安を抱いていたのかもしれません。Aさんが、保健室に立ち寄られ、気楽に話をする中で、専門職のスタッフがAさんの体調の異変に気付き、丁寧に関わることで、病院受診をすることにつなぐことができました。今では定期受診を欠かさず、内服薬も服用できています。さらには、食生活にも変化がみられるようになり、朝食にはコーヒーを1杯飲むだけの生活が、今では乳製品や卵など、タンパク質をとるように心がけて、体調管理ができるようになるという行動変容がありました。

保健室の役割は、人とつながる仕組みやきっかけづくり、そして、丁寧な関係性づくりだと思っています。健康に暮らすために、食事や運動はもちろん、それ以上に人とのつながりが健康に寄与すると言われています。保健室とつながることで、健康意識の向上や病気の予防行動を獲得できるということはが私たちの目的のひとつです。

さらに、保健室で出会った人たち同士で新たなつながりが生まれています。とても素敵なことだと思い、見守っています。保健室があることで社会参加や社会貢献の場になり、その人自身が求められる「出番」を作ることができます。そんな場を作ることも保健室の役割だと考えています。

私たちはいつでも誰かにつながる保健室でありたい、と活動しています。支援者という立場ではなく、親しい友人というスタンスでいます。友達が困っていたら助けたい、おせっかいをしたいと思う、そんな感覚です。たとえ悩みを抱えていたとしても、保健室に来れば、来た時よりもいい表情になって帰っていく。そんな保健室でありたいと思っています。保健室があってよかったと言ってもらえるよう、地域に貢献していきたいと考えています。

 

まとめ

いなべ暮らしの保健室は、員弁町(楚原駅前の旧員弁町立中保育園)に設置し、大安町(三岐鉄道大安駅駅舎内)、北勢町(旧阿下喜保育園)、藤原町(藤原社会福祉センター)の市内4か所でも開設しておりし、スタッフは、保健師2名、看護師4名、作業療法士1名、全員で7名の医療専門職がスタッフとして、活動しています。是非ご利用いただきたいと思います。

詳しい内容についてはスマートフォンやパソコンで、「いなべ暮らしの保健室」と検索してみてください。

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

 

 

 

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地