いなべFM第101回令和7年4月11日放送「病院での理学療法士の役割」について

ページ番号1014865  更新日 令和7年5月13日

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いなべFM第101回令和7年4月11日放送「病院での理学療法士の役割」

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理学療法士の役割は、病気やけがなどによって「立つ・座る・歩く・寝返りをうつ」といった基本的なからだの機能が低下した人に対して、物理療法や運動療法などを行い、自立した日常生活が送れるよう支援することです。

三重北医療センターいなべ総合病院のリハビリテーション科には、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しています。今回は、三重北医療センターいなべ総合病院リハビリテーション科技師長の上林幸恵さんにインタビューしました。

 

 

 

リハビリテーションスタッフが患者や家族と向き合います

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いなべ総合病院では総勢20名のスタッフがリハビリテーションを提供しています。骨折などの手術では、安静状態によって生じる筋力や歩行能力の低下を防ぎ、入院前の状態に回復することを目的に、手術後の翌日から、早い段階でリハビリテーションを行います。また、さまざまな病気やけがにより今までの日常生活が一変すると、精神的にも負担が生じるため、身体的な機能を戻すだけではなくメンタルケアも行ないます。

リハビリテーションで関わったAさんのエピソードを紹介します。Aさんは、退院後は自宅に帰りたいと望んでいましたが、家族に介護の負担をかけることを心配し、悩んでいました。Aさんの希望をかなえられるよう、自宅に帰ることを目標に、リハビリテーションに取り組みました。Aさんの家族はリハビリテーション室に来て、トイレ動作、段差昇降、入浴方法、食事の介助方法を見学しました。介護保険でレンタル利用できる介護用品を社会福祉士に相談し、デイサービスやショートステイなどの介護サービスを取り入れることで、在宅での介護が可能となり、Aさんは自宅へ帰ることができました。

また、退院したらリハビリテーションが終了というわけではなく、病院で獲得した身体機能や歩行能力の維持のため、Aさんは訪問リハビリテーションも利用しました。実際の生活の中で生じるさまざまな悩み事に対しては、自宅に伺ったリハビリテーションスタッフが患者や家族と向き合い、対応しています。

 

 

まとめ

患者の自宅に帰りたいという目標に向けて、家族、ケアマネジャー、理学療法士、作業療法士、医師、看護師、社会福祉士などの多職種による医療チームで取りくまれたエピソードでした。病院での理学療法士は入院された患者を退院後の自宅や地域での生活、そして社会参加へとつなげていくことを心がけて取り組んでいます。

介護サービスに関するお問い合わせは、いなべ市地域包括支援センター電話0594-86-7818へお願いします。

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

 

 

 

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地