いなべFM第83回令和6年7月12日「介護予防の必要性」

ページ番号1014212  更新日 令和6年8月8日

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いなべFM第83回令和6年7月12日「介護予防の必要性」

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介護予防とは、「要介護状態の発生をできる限り防ぐこと、そして要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」と定義されています。市民の健康寿命をできる限り延ばすことを目標に、各地域で介護予防に取り組んでいます。今回は介護予防の必要性について保健師三輪静華さんへのインタビューです。

 

 

 

介護予防活動に参加して「健康寿命」を延ばしましょう

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三輪 静華さん

 みなさんは、いなべ市の高齢化率をご存じでしょうか?令和5年度の高齢化率は27.8%で、4人に1人以上は65歳以上の方となっています。
高齢化率は、団塊の世代の方が75歳以上となる令和7年には28.1%、団塊ジュニアの方が65歳以上になる令和40年には32.2%になると推測されています。
また、令和5年から令和8年にかけて、要介護認定者数は2027人から2061人に、令和22年には2328人となり、増加の一途をたどることが見込まれています。要介護認定者数の増加にともない、介護保険料の上昇、介護者の不足等が懸念されています。
「いつまでも元気にいきいきと、自分らしく毎日を過ごしたい」というのが、誰もが望むことではないでしょうか。いくつになっても健康で自立した生活を送り、活動的に過ごすためには「健康寿命」を延ばすことが重要です。「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」です。いなべ市の平均寿命と健康寿命の差は、令和4年で、男性0.9年、女性4.3年となっています。この期間が短い方が、介護状態にならず、元気で暮らされているということです。いなべ市では元気クラブやふれあいサロン、老人クラブ活動に代表されるように、介護予防活動に熱心に取り組んでいただいており、いなべ市の皆さんの健康への意識の表れだと思います。ただ、今後、要介護認定者が増えることを考えると、介護予防活動に多くの方に参加いただきたいです。

要介護認定を受けることに最も影響する要因は、フレイル・フレイル予備群とも言われているため、フレイル状態の改善やフレイル予防の取組を行うことは、健康寿命の延伸に良い影響を与えると期待されています。

フレイルとは、年齢を重ねたり、病気になったりすることで、体力や気力、認知機能など、身体と心の働きが低下し、将来介護が必要になる危険性が高くなっている状態をいいます。フレイルは、「健康」と「要介護状態」の“中間の状態”であり、早く気づいて予防することで状態の維持・改善が期待できます。

「今までと比べて、外出することがおっくうで人との交流が減った」、「体力や筋力が落ちてきた」、「食べ物がかみにくい」、「むせやすくなった」、「食欲が低下し、体重が減った」といった、身体・心・認知機能等の小さな変化や、外出、人や社会とのつながりといった社会生活面での変化など、さまざまな要素が互いに影響し合ってフレイルに至ります。

フレイル予防は、小さな変化に気づき、早い段階から「運動・口腔・栄養・社会参加」の取組を日常生活で一体的に習慣化することが大切です。まずは、運動や栄養など、取り組みやすいものから日常生活に取り入れてみましょう!

 

 

まとめ

 いなべ市では、「人生100年時代 のばそう 健康寿命」ということで、介護予防、フレイル予防のためのさまざまな取組をしています。運動コース、介護予防セミナー、フレイル予防のための運動や栄養・口腔に関する健康講話、出張型介護予防教室があります。介護予防については、いなべ市役所長寿福祉課 電話0594-86-7819へお問い合わせください。

インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

 

 

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地