いなべFM第80回 令和6年5月24日「訪問介護」

ページ番号1014141  更新日 令和6年6月6日

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いなべFM第80回 令和6年5月24日:「訪問介護」

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訪問介護サービスは、ホームヘルパーが利用者の自宅に訪問して、入浴、排泄、食事などの身体介護や、調理、洗濯、掃除などの生活援助を行います。今回は、いなべ市社協ホームヘルパーステーション 小森祐加子さんへのインタビューです。

 

 

「支援が必要となっても人の役にたちたい」そんな利用者の思いを大切に

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小森 祐加子さん

いなべ市社協ホームヘルパーステーションの現在の利用者数は、介護保険を利用している方が約90名、年齢を問わずに手足や耳目に障がいのある方で障がい者総合支援の利用者が約40名います。

近年、子どもと離れて暮らす高齢者の方が多く、年々ホームヘルパーの支援のニーズは高まっています。たとえ、子どもと同居していても、子どもが共働きなどで日中ご家族がいない間の食事や排泄の支援、身体に障がいがあり、専門職による入浴支援、余命を在宅で迎える方の介護の支援などを行っています。

息子や孫の写真、賞状、日頃テレビ通販で購入しているサプリメントなど、利用者が大切にされている物や、どのような生活を好んでいるのかが凝縮されている空間へお邪魔することとなります。

利用者は、戦中戦後の生まれで、物がなかった時代に生活をされていた方も多く、例えば、お菓子の空袋なども保管している方もおみえです。一瞬、「不要なのではないか」と思われるようなものにも、1つ1つに、思いがあることを理解して、支援者側の思いを押し付けることのないように支援することを大切にしています。

自宅での入浴介助を利用している90代男性の方は、正義感が強く、職場のまとめ役としても活躍され、人のために尽くしてきた人生を歩まれてきました。日常生活に支援が必要となった今でも、新聞紙や広告を切り、鶴を折って糸でつなげ、千羽鶴にして知人に贈ったり、鍋敷きを作っています。

いなべ市社協には、生きがい活動の一環として、「ひなた」という事業があり、ご本人が新聞紙や広告で作ったかばんを「いなべっこ」や「うりぼう」に無償で提供しています。買い物をした物を入れるのに、使うことができ大好評だと聞いています。日常生活に支援が必要となった今でも、人の役に立ちたい思いを形にして生活されています。そんな想いを大切に、支援をしていきたいと思います。

 

まとめ

在宅で療養される利用者には、いろいろな介護サービスの事業者が関与している場合が多いですが、その中でも、ホームヘルパーの役割は、食べること、清潔に関すること、環境の整備に関することなど、多岐にわたります。訪問する回数も多く、利用者の生活状況や体調などの細やかな変化にいち早く気づいてくれます。そんな気づきをケアマネージャーに報告し、他の関わる職種もその情報を共有し、問題の解決に導くことができ、利用者や家族の安心につながるということもあります。

訪問介護サービス利用に関するお問い合わせは、いなべ市地域包括支援センター 電話0594-86-7818までお問い合わせください。

インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

 

 

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地