いなべFM第16回 令和3年9月10日:「もの忘れ初期集中支援チーム」

ページ番号1011202  更新日 令和3年11月11日

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二人の写真

9月は世界アルツハイマー月間です。認知症の中ではアルツハイマー型認知症がその代表疾患で最も多い疾患です。認知症はまれな疾患ではなく、現在65歳以上の方の約7人に1人が認知症です。また2025年には5人に1人になると予測されています。認知症は、現在の医療では治りません。対処方法として、認知症を予防することや、早く診断につなげて治療することで進行を遅らせる、そして周りの方が対応方法を知って認知症になっても住みやすい地域を作ることなどの取り組みが必要となってきます。

今回は認知症の方やそのご家族を支援するもの忘れ初期集中支援チームの一員である、地域包括支援センターの社会福祉士 藤岡敏彦さんにインタビューをしました。

もの忘れ初期集中支援チームのサポート

藤岡さん
(藤岡 敏彦さん)

チームの活動として、地域にお住いの方で物忘れ・認知症の疑いがある方のご自宅を訪問し、現在の生活の困りごとや物忘れの状況などのお話を聞き、必要に応じて医療サービスや介護サービスにつなげます。

市内に住んでみえる方で要介護認定を受けていない70歳以上の高齢者の方に毎年「健康自立度チェック票」が郵送されています。そのチェック票の内容の中で「物忘れ」の項目に多くチェックがついていた方や、いなべ市地域包括支援センターに相談があった方の中で、物忘れ外来等の受診をしておらず、物忘れ等でお困りではないかな?と思われる方を対象者と判断し、ご自宅などに医療と介護の専門職2名で訪問しています。現在の生活状況やお体の状態についてお話を聞き、気になる物忘れについてのお話も聞かせていただいています。物忘れについては専用の評価指標を活用し、内容は月1回、「チーム員会議」という場所で、訪問したメンバーの他、チーム専門のお医者さん2名と、認知症地域支援推進員の方、市役所の職員も加わり、対応方法を一緒に考え、今後の対応方法等検討しています。

まとめ

守山さん
(長寿福祉課 守山)

この支援チームの取り組みのほかに、認知症の方を支えていく事業として「QRコードワッペン交付」「個人賠償責任保険加入」などがあります。また、認知症の方やその介護者の方の悩みを互いに打ち明けたり気楽にお話をする場所として、コミュニティカフェなどもこの地域の中にあります。このほかにも認知症に関係するサービスや支援方法など掲載したパンフレット「いなべ市認知症ケアパス」(無料)を発行しています。いなべ市役所長寿福祉課や地域包括支援センターでお渡ししています。また、このパンフレットの内容はいなべ市ホームページにも掲載されていますのでご覧いただきたいと思います。

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地