いなべFM第5回放送:「かかりつけ医の重要性」

ページ番号1010681  更新日 令和3年6月2日

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第5回放送 令和3年3月12日: 地域で働く「医師のお仕事」について

インタビュー写真

皆さんは、かかりつけ医についてどのようなイメージをお持ちですか?

日本医師会では、「健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと」をかかりつけ医と呼んでいます。
今回は、地域でかかりつけ医としてご活躍いただく桑原医院の桑原医師に「かかりつけ医の重要性」についてお話を伺いました。

病気や健康についての相談役:かかりつけ医を持つことの重要性

桑原先生
(桑原 浩 医師)

専門は、小児科と内科で、午前8時45分から一般外来として、診察しています。月・水・金の午後3時から4時までは主に乳幼児健診と、子供の予防接種に対応し、夕方4時過ぎから6時過ぎまでは、一般外来の診察を行います。往診は、昼休みの要請が多いですが、場合によっては診察後、夜の7時くらいに訪問することもあります。往診の範囲は、直線16キロ以内となっていて、片道20分ほどの所にしか行けないことが多いです。現在は、北勢町と大安町から藤原町の一部の方までの範囲で往診をしています。

私から、皆さんにお伝えしたいことは、かかりつけ医を持つことの重要性についてです。なぜかと言いますと、例えば他の先生にかかっている方が、突然診察に来られた時に、経過がよくわからないことがあります。
しかし、かかりつけ医の先生からの紹介状があると、何の病気でどの薬を飲んでいたのか、その時に合わなかった薬はなかったかといった情報がわかり、短時間で病状が把握できます。患者さんからのお話もお聞きしますが、状態が悪い時だとなかなか聞いてあげられないことがあります。また、入院された場合など、短時間で患者さんの状態を把握しなければならない時に、以前はどのような薬を飲んでいたかといった情報は、大変重要になります。緊急の状態では、患者さんや家族の方から充分なお話を伺えず、正確な診断や治療に結びつかないことがあるのです。かかりつけ医を受診することで、かかりつけ医が患者さんの色々な情報を収集します。その情報は必要時、救急の先生や転院先の先生に伝わります。それが、何より正しい治療法に繋がるのだと思います。

まとめ

守山さん正面
(長寿福祉課 守山)

桑原先生は、述べられていたお仕事の他にも自分が担当する患者さんについて、たくさんの業務に対応されています。例えば、ケアマネジャーの方の質問に応じたり、介護サービスに入っているヘルパーさんや訪問看護師さんからの状態報告を聞き、対応についての相談にものってみえます。どれも、患者さんの状態を把握されている“かかりつけ医”だからこそできる対応ばかりです。

かかりつけ医を持つことの良い点は、自分の生活背景も含め体調を把握してもらう医師に、ちょっとした変化にいち早く気づいてもらい、必要時には病院(専門医)に繋げてもらえる点だと思います。患者さんが転居する場合は、主治医(かかりつけ医)に「紹介状を書いてください」と伝えると応じてもらえますので、紹介状を持って転居先の医院やクリニックに行かれることをおすすめします。

 

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電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地