いなべFM第3回放送:病院内の相談窓口「医療相談室」

ページ番号1010398  更新日 令和3年6月2日

印刷 大きな文字で印刷

第3回放送:令和3年2月12日

大神さんと守山さん

病院には、医療相談室という相談窓口があり、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持った医療ソーシャルワーカーが対応してくれます。一般の病院では、入院から退院までの平均期間は16日程で、入院したその日から退院に向けて準備をすることが必要となります。いざ退院となった時に、自宅へ帰ってからも困ることがないよう医療ソーシャルワーカーの方が相談にのってくれます。今回は、三重北医療センターいなべ総合病院の医療ソーシャルワーカー 大神英嗣さんに、病院でのお仕事についてお伺いしました。

 

病院内の相談窓口「医療相談室」について

大神さん
(大神 英嗣さん)

 私たちは、病院に通院や入院されている方、その家族の抱える不安が少しでも減るように問題を解決する仕事をしています。家族が遠くに住んでいてひとり暮らしをしている方や家族がみえない方、最期まで自宅で過ごしたい方などが相談に来られています。これまで相談を受けてきた中で、印象に残った方をご紹介します。
入院中のAさんは、身体の調子が悪くなったことで入院が長引き、ひとりで歩くことやトイレに行くことが難しくなりました。Aさんは、家に帰っても今までのように動いて生活ができるのか不安に感じてみえましたし、同じようにご家族も強い不安をもってみえました。そのような状況から退院する前には、ご自宅での生活を調整するため、病院スタッフや在宅での生活を支援する専門職の方たちと、たくさん話し合いをしました。その結果、ご本人やご家族が安心して生活できるよう介護保険のサービスを紹介し、サービスを利用されることになり、退院されました。今も病院に来られていますが、お目にかかった際には「元気に過ごせているよ」と本人や家族の方から笑顔で報告を受けます。そのときは、この仕事をしていてよかったと感じます。
 病院という場所は、不安になることが多い場所だと思います。そんなときはひとりで悩んだり、考えたりせずに相談していただければと思います。私たち医療ソーシャルワーカーと一緒に考えることで、少しでも不安が減るように協力させていただきたいと思っています。

まとめ

守山さん
(長寿福祉課 守山)

ご高齢の方の場合、入院をきっかけに入院前より日常の生活動作が低下することが多いです。医療ソーシャルワーカーは、そのような状態を予測して、入院中から退院後の生活について一緒に考えてくれます。また、退院後必要となる介護保険の説明や、在宅での生活に関わる医療や介護の専門職と連携し、支援を繋げる架け橋のようなお仕事をされています。いなべ総合病院医療相談室では、令和2年4月からいなべ市地域包括支援センター支所として窓口を開設しています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地