いなべFM 第8回放送:「ホームヘルパーの仕事」

ページ番号1010788  更新日 令和3年5月31日

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第8回放送 令和3年4月23日:「ホームヘルパーの仕事」について

二人の写真

訪問系のサービスには、訪問看護の他に、訪問介護、訪問入浴、訪問リハビリといったサービスがあります。今回は、在宅介護を支えるいなべ市社協ホームヘルパーステーション宇井利江さんにお話を伺いました。

日常生活を支える「ホームヘルパー」について

宇井さん
(宇井 利江さん)

私たちホームヘルパーは、利用者さんのお宅に訪問し、その方のニーズに合わせて必要な支援を行います。例えば、調理ができなくなった方と一緒に料理を作ったり、一人で入浴することが困難な方に、見守りの支援を行います。また、排泄時に、ズボンの上げ下ろしが不自由と感じられる方をサポートします。

私が訪問させてもらった中でもとても明るい表情が印象深いお一人暮らしの90代の女性で、足が不自由な利用者Aさんのお話をご紹介します。Aさんは、近所付き合いが非常に多く、「買い物はないか」、「ごみを捨てに行こうか」と声をかけてもらったり、畑で採れた野菜を窓際まで持って来てくださる方もいらっしゃいました。いただいた野菜で、「おばあちゃん料理はできるから」と煮物や漬け物などをご近所の関わっている方にたくさん振舞って、皆さんに喜ばれることで笑顔があふれ、いろいろな方の力を借りて生活が成り立っていると感じました。

あるとき、Aさんからお手紙をいただきました。ご自分で書くことが難しいので、知り合いの方に気持ちを伝え、代わりに書いてもらったということでした。手紙の内容は、「人柄の良いヘルパーさんを派遣してくれてありがとう。私は、ヘルパーさんが大好きです。」と喜びを記した内容で、すごく嬉しかったです。最近は、近隣の方との関わりが薄くなり、歳をとると寂しくなるという声を聞きますが、こうやって地域の方の支えの中、住み慣れた場所でいきいきと過ごしている方の姿を見られることは、この仕事ならではですし、心が温まります。

ホームヘルパーは、介護の専門的な資格を持っています。自分たちだけでなんとかしようと思わず、困りごとがありましたら、いつでもいなべ市役所にあります、地域包括支援センターまでお問い合わせください。そして、ヘルパーにお声がけいただきましたら、在宅生活を応援できるように努めてまいります。まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

守山さん
(長寿福祉課 守山)

ヘルパーさんと一緒に料理を作り、ご近所のお世話になっている方におすそ分けをすることがご本人の生きがいにつながっていると感じました。ヘルパーさんが利用者さんから頂いた手紙、短い文章であってもヘルパーさんにとってはとても嬉しい出来事だったのだろうと思います。医療や介護のサービス事業所スタッフはサービスさせて頂く以上に、利用者の方の人生経験などからいろいろな力をもらい、いろいろなことを学び得ているのだと思います。人が人を支えるということはそういうことだと感じます。

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地