いなべFM第68回 令和5年11月24日 「感染管理認定看護師」

ページ番号1013491  更新日 令和5年11月27日

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認定看護師は、熟練した看護技術や知識を持ち、全部で、21分野あるそれぞれの分野のスペシャリストです。全国で1万8千人以上の認定看護師が、医療現場や介護現場で活躍しています。今回は三重北医療センター いなべ総合病院 感染管理認定看護師の石川美菜子さんへのインタビューです。

 

感染管理のスペシャリスト!

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石川美菜子さん

認定看護師は特定の看護分野において、熟練した高度な知識、看護技術を持った看護師として、日本看護協会の認定を受けた看護師を言います。感染管理認定看護師の数は、昨年のデータでは、全国に約3300人います。三重県内では55人の登録があり、私はそのうちの1人です。私は2013年にこの認定を受けて、その年から院内の感染管理に関する仕事を行っています。病院は、様々な感染症の方が受診や入院をされて、感染症が広がりやすい環境にあります。そういった環境の中で、患者さんや職員が安心して受診や療養、仕事が行えるように、調整を行うことが私の一番の役割と考えています。具体的には、感染症が発生するリスクがないかを確認したり、感染症を伝播させないよう、職員への教育を行っています。新型コロナウイルス感染症の流行でいなべ総合病院では、三重県からの依頼を受けて、多くの患者さんを、受け入れてきました。その時期には、病院内にとどまらず、地域の病院や老人保健施設などでのクラスター対策や指導を行わせていただきました。いなべ市内での数少ない感染対策の専門家として、多くの依頼をいただきました。大変ではありましたが、たくさんの方々に必要とされていることが、私にとって大きな励みとなりました。

新型コロナウイルス感染症は、今年の5月に、5類感染症に移行しました。

しかし、ウイルスの脅威が収まったわけではありません。数年、影を潜めていたインフルエンザも、今年は9月から流行するといった異常な事態になっています。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、多くの方は軽症で経過しますが、高齢者や持病をお持ちの方は重症化してしまう可能性があります。風邪は万病のもとと昔から言われているように、できればこういった病気にはかからないことが重要です。基本的な手洗いを行い、体力に自信がない方は、人ごみでのマスクの着用をお勧めします。また、重症化を防ぐためにも、ワクチン接種は有効とされています。最も大切なことは、体力のない方に感染症を持ち込まないようにすることです。体調がすぐれないときには、人との接触を極力避けていただき、できるだけ栄養や水分を取り、休養をしていただくことをお勧めします。もともと持病をお持ちの方は、早めに医療機関で診察を受けましょう。

 

まとめ

これからますます寒くなります。いろいろな感染症が心配になります。体調に不安や症状がある場合は、無理せずに自宅で療養するか、受診をする、その場に応じたマスクの着用や咳エチケット、手洗いなどにいつも心がけていただきたいと思います。

インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

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