いなべFM第55回 令和5年5月12日 「特別養護老人ホーム」

いなべ市には4ヶ所の特別養護老人ホームがあります。そのうちの2ヶ所は地域密着型特別養護老人ホームで、いなべ市民のみ入所が可能となっている施設です。今回は地域密着型特別養護老人ホーム もも大安 管理者の 山川広子さんにインタビューしました。

みんな違ってみんないい！！

「社会福祉法人モモ」は、平成26年大安町笠間第1保育園跡地にご縁をいただき、地域密着型福祉施設を開設しています。特別養護老人ホームにはいなべ市にお住まいの要介護3以上の方20名が入所できます。また、特別養護老人ホーム以外にもショートステイ10名、デイサービス15名、地域交流センターとして、地域の方と一緒に活動できる場所を準備しています。隣接施設として、障害者の方のグループホーム「ピアハウス」があり、入所者7名とショートステイ3名が利用できます。「社会福祉法人モモ」では、「みんな違ってみんないい」を理念にあげ、利用者の方と職員がともに自分らしさを追求できる居場所を作っていこうとしています。

先日90代の利用者の方が「ありがとう。希望は何にもない。笑って暮らし、静かに見送って欲しいだけ」と言ってくださいました。長年にわたり社会貢献をされた利用者の方の尊厳を大事にし、本人の希望を伺いながら、毎日を過ごしていただき、また笑顔の多い日を過ごしていただければと願っています。私たちスタッフは「ワンチーム」のような関わりを自然に提供したいと改めて思った次第です。

「社会福祉法人モモのモモってどんな意味ですか？」と聞かれることがあります。果物の桃を想像される方が多いですが、名前はドイツの児童文学作品「モモ」よりいただいたものです。主人公の女の子モモは不思議な女の子で、その子に話を聞いてもらうと、心が穏やかになり、元気になって頑張ろうと思えるようです。私たち「社会福祉法人モモ」もそんな不思議な施設になって、訪れてくださる皆様に安心と幸せな気持ち、福祉の心が届けられたらと思います。

まとめ

特別養護老人ホームは、住居費・食費・日常生活費などの実費は自己負担となりますが、介護保険サービスを1割から3割の自己負担で受けることができます。入所施設サービスの中でも比較的費用が安いことが特徴です。介護職員をはじめ看護師などの専門職が対応してくれます。

施設見学ご希望のお問い合わせは0594-87-0025特別養護老人ホーム 「もも大安」まで

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。