いなべFM第67回 令和5年11月10日 「LGBT」

ページ番号1013462  更新日 令和5年11月14日

印刷 大きな文字で印刷

写真

性的マイノリティーに対する理解を広めるための「LGBT理解増進法」が今年の6月に国会で成立ました。LGBT特有の困りごとが医療や介護の場では、まだまだ理解されていないという現状があります。今回は当事者の母親としての思いや、いなべ市で行っているLGBT相談について、いなべ市地域おこし協力隊 LGBT専門相談員 浦狩知子さんへのインタビューです。

 

「素自」あなたはそのまま大きくなったらええんやよ!!

写真
浦狩知子さん

この仕事に就くことになったきっかけは、私の娘が高校に入学する願書に、「男か女か○ができない」と言って泣き、「もう生理もスカートも限界、男として高校行きたい」とカミングアウトしたことです。その時私は、「ごめんなさい」と娘が謝ることでもないと素直に思い、「大丈夫やよ!」と本人に言いました。それが今から9年前の出来事です。当時の状況は、息子の行く学校もないし、診てくれる医師もなかなかいませんでした。一生懸命診てくれる医療機関を探し、岡山県に診てくれる医師がいて、そこへ息子を連れていきました。この子がこうなった原因に責任を感じて、泣きながら聞きましたら、「この子たちは世界中で同じ割合で生まれてます」と医師から告げられました。この子が男の子としてズボンを履ける学校も探しましたら、一つありました。こうして医療機関と学校を見つけることができました。医師より生理を止めるお薬を処方してもらい、学校では男の子として体育も勉強も、自然に受けることができました。

いなべ市では、第1月曜日に医師と元教師の当事者の方と共に、毎月第1月曜日LGBT相談に応じています。参加者はいなべ市民の方の他、全国からネットを通じて参加する方もいます。9年前の私を見ているような、困っているお母さんもみえます。子どもさんと共に、子どもの学びやすい環境作りなどについて話し合います。

「LGBTQ」という言葉はご存知だと思いますが、性的指向、性自認の頭文字として「SOGI」という言葉があります。「セクシャル オリエンテーション ジェンダー アイデンティティ」これは世界共通の言葉です。その「SOGI」という言葉は「なかなか伝わりにくい」というご意見をいただき、日本語にして「素の自分」→「素自」と書いた言葉をいなべ市の方が創作しました。「あなたはそのまま大きくなったらよいのだよ」「誰にも否定されないことだよ」ということを伝えています。私は今、この「素自」という言葉を日本中に広めようとしています。

 

まとめ

性自認に関するアンケートでは、当事者は約10人に1人いると数字で示されており、社会としてきちんと向き合う必要があるといわれています。医療や介護の従事者が理解を深めることで、少しでも当事者にとって医療や介護の場がより近い場所になればと思います。

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

 

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地