いなべFM第52回 令和5年3月24日 「介護サービス」

ページ番号1012871  更新日 令和5年4月1日

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在宅で利用できる介護サービスについていなべ市社会福祉協議会 いなべ市地域包括支援センター 杉本千寿子さんにインタビューしました。

住み慣れた地域で生活するための介護サービス

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杉本千寿子さん

介護保険を利用するには、まず要介護度決定の申請が必要です。申請して、介護度の認定を受けると介護度に応じてサービスが利用できます。訪問サービスとして(1)訪問介護はヘルパーが訪問します。入浴や清拭など、身体的な介護と、掃除、洗濯などの生活援助があります。ヘルパーは、本人ができるだけ自分でできるように支援します。(2)訪問看護は看護師が訪問します。医療の支援が必要な方に、自宅で医療処置などを行います。看護師には、さまざまな相談にのってもらえるので、自宅で療養生活を送っている方にとって心強い存在です。(3)訪問リハビリテーションは理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が訪問します。自宅の環境で出来る機能訓練をしてもらいます。その他、訪問入浴などのサービスもあります。次に、通所サービスとして(1)通所介護(デイサービス)は送迎があり、日中施設で運動、入浴、昼食、レクリエーションなどの活動を行います。(2)通所リハビリテーション(デイケア)は、施設で、リハビリ専門職の指導のもと、機能訓練などを受けるサービスです。このほか、短期間宿泊するショートステイや、ベッドや車いすなどのレンタル、手すりの取り付けなどの住宅改修、ポータブルトイレなどの福祉用具購入の補助などもあります。

実際にどのようにサービスを使うのか、あるご夫婦の生活を例にお話しします。夫86歳Aさんと、妻85歳Bさんは二人暮らしです。夫のAさんは、身の回りのことは自分でできますが、体力の低下があり、もの忘れも増えてきています。妻のBさんは、がんや骨折で何度か入院し、体が弱って生活に支援が必要です。夫のAさんが、家事と妻のBさんの世話をしていますが、だんだんと世話も大変になってきました。一人娘さんは県外に住んでおり、週末には手伝いに来てくれますが、平日は仕事で来ることができないため、お二人とも介護認定を受けました。妻のBさんは、訪問リハビリテーションやデイサービスで週3回運動し、週2回ヘルパーさんに入浴を手伝ってもらっています。夫のAさんは、自分が家事を担い、妻の世話をしているという気持ちがとても強く頑張っています。ヘルパーさんには、その頑張りを支えるように、掃除や食事作りなどの家事を手伝ってもらいます。介護保険以外では、夕食の宅配サービスを利用し、民生委員さんには月に2回、ふれあい弁当をもって訪問してもらっています。このように、いろいろなサービスを組み合わせ、住み慣れた自宅で生活することができています。そのおかげで娘さんも、仕事を続けられています。介護サービスの利用を検討する場合は、まず地域包括支援センターへご相談ください。

まとめ

いなべ市地域包括支援センターはいなべ総合病院や日下病院にも支所を設置しています。ご自宅から便利な場所でお気軽にご相談ください。

お電話でのお問い合わせは0594-86-7818 いなべ市地域包括支援センターまで

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地