ふるさと納税返礼品提供事業者インタビュー vol.12 マル信緑香園

ページ番号1010775  更新日 令和5年10月17日

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vol.12 マル信緑香園

竜ヶ岳の麓に広がるお茶畑。民家と民家の間を縫うように存在するお茶畑は、地域とのつながりを表しているようです。

今回は、いなべ市大安町石榑地区にある茶農家「マル信緑香園」の5代目、伊藤典明さんにお話を伺いました。

お茶畑と伊藤典明さん

もともと高校教師で柔道を教えていた伊藤さん。おじいさんが病気を患ったことがきっかけで、36歳の時にふるさとであるいなべ市に戻る決意をしました。

今は、マル信緑香園を営みながら、地元の子どもたち約60人に柔道を教えています。

マル信緑香園の店内の様子

緑香園は140年以上前からお茶の製造販売をしています。歴史があるお店だからこそ、昔ながらの手法を残していきたいと伊藤さんは話します。

「元気な葉をつくるためには、土づくりが大切です。有機肥料や堆肥を入れて、手間暇をかけて土づくりを行っています」

新芽の様子を見る伊藤さん

玉露を栽培する茶園では、作業面やコスト面から直射日光を遮る黒い布をお茶の葉に直接被覆する栽培方法を行う農家が多い中で、昔ながらの二重被覆棚による栽培を行っているマル信緑香園。三重県で二重棚栽培を行っている農家は、市内のマル信緑香園と岡製茶の2軒しかありません。

二重棚でお茶畑を覆うことで直射日光を遮り、お茶の甘みとうま味を丁寧に育てています。

二重棚被覆による玉露の栽培

お茶の生産面では伝統を守り続ける伊藤さんですが、販売方法は需要に合わせて変化させています。もともと電話での注文も受けていたため、全国にお客さんがいたマル信緑香園は、オンラインショップでの販売も始め、さらに販路拡大を図っています。

「いなべ市に住んでいる人が送ったお歳暮やお中元がきっかけで注文していただいたり、嫁ぎ先のお茶が合わなくて取り寄せてくれたりする方がたくさんいらっしゃいます」

また、国道421号が整備されてからは県外から直接お店に足を運ぶ方も増えました。
もちろん、昔からの常連客もたくさんいます。

「ふるさと納税の返礼品は実際に手に取って選べるわけではないので、パッケージも工夫しています。また、最近はお茶を入れる家庭も少なくなってきていると思うので、手軽にお茶を楽しめる商品も開発しています」

ふるさと納税返礼品「オチャッテ(デカフェ茶)」

マル信緑香園を営む傍らで柔道教室「石榑道場」で指導者をしている伊藤さん。子供たちに柔道を教えることを通じて、いなべ市の未来を担うマンパワーを育てたいと話します。

「自分がふるさととしていなべ市を誇りに思っているように、柔道の教え子たちもそう思ってほしい。そして、最後は教え子たちもいなべ市に帰ってきてほしいです」

ふるさと納税返礼品「二重棚栽培の特上玉露と高級煎茶セット(化粧箱入り)」

ふるさとに誇りを持っている伊藤さんが、昔ながらの栽培方法にこだわって作るお茶。

マル信緑香園ならではの味を、ぜひご堪能ください。

 

【撮影場所】
マル信緑香園
電話:0594-78-0027
【撮影ご協力・写真提供】
マル信緑香園
【インタビュー及び撮影】
いなべ市役所農林商工部商工観光課

このページに関するお問い合わせ

農林商工部 商工観光課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7833 ファクス:0594-86-7869
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地