ふるさと納税返礼品提供事業者インタビュー vol.11 秀真竹炭工房

ページ番号1010701  更新日 令和3年4月16日

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vol.11 秀真竹炭工房

工房の写真

いなべ市藤原町の立田公園に、炭焼き工房があります。

20平米ほどの明るい室内には、簡易式窯が2つと、カフェのようなワークスペース。暖かな陽だまりのなか、ゆったり過ごせる心地よい場所です。ここ秀真竹炭工房では、竹炭に特化した炭の製造と販売が行われています。

今回は、炭焼き職人として工房を経営する、加藤潤一さんにお話を伺いました。

 

 

加藤さん

加藤さんは、地域おこし協力隊として、2016年にいなべ市へ移住。藤原町立田地域の資源を活かしたツーリズムを推進する活動を行ってきました。ツリーイング、お寺のライトアップなどを地域の人と取り組むうち、課題が見えてきたそうです。

「周囲に荒れた竹林があることが気になっていました。竹が被っている道路もあり、地域から綺麗にしたいと相談も受けました」と話す加藤さん。

解決方法を模索する日々で、この地域ではかつて炭焼きを生業とする家が多かったこと、周辺の山には窯の跡が2、300か所あることを知りました。現在でも、炭、竹炭を焼いた経験がある人ががわずかながら残っています。

加藤さん

竹炭をつくれば、竹林整備をしながら、歴史や文化もつないでいくことができると考えた加藤さん。「竹炭しかない」と目標を定めました。

住民や竹炭づくりの経験者が、加藤さんを支えました。竹炭の焼き方を経験者から教わり、炭焼きの施設は住民とともに手づくり。2017年に完成した工房で、加藤さんは竹炭焼き職人としての道を歩み始めました。

窯入れ

加藤さんは大きい窯を使わず、1人でコンパクトに仕事ができるよう工夫しています。
「炭焼きをしながら竹を取りに行くこともあります。一定温度まで上がれば自然に温度が上がっていくので、そのあとは離れても大丈夫」
夜通し作業をする必要はなく、自分のペースで仕事と向き合っています。

どうしたら良い炭ができるのかはわからない、と加藤さんは話します。
「見えない窯の中で、炭化が起こっています。煙具合などを見ながら加減をすることはできますが、その日、時間、竹の状態で違ってくる」
窯から取り出すときまで、出来上がりが分かりません。炭化や精錬を人の手で完全にコントロールできないからこそ、「思い通りにできたな」というときは嬉しい。その緊張感や期待感を、加藤さんは楽しんでいます。

炭焼き

竹炭は、通常の木炭に比べると比表面積が2~3倍あり、消臭効果や除湿効果が高いことが特長です。車の中や下駄箱に置き消臭剤、除湿剤として使用できます。また、ご飯を炊くときに入れると、熱伝導でふっくら美味しく炊けるそう。
「化学製品に比べると竹炭には即効性はありませんが、自然志向の方に手に取ってもらっていると思います」
素材への信頼感がリピーター獲得へもつながっています。

竹炭

返礼品

最後に、ふるさと納税の寄付者の皆さんへメッセージをいただきました。

「選んでいただきありがとうございます。自然の力をご存じの方だと思っています。せっかくつながりができたので、いつかいなべに来て、工房に寄っていただけると嬉しいです」

ふるさと納税の返礼品となっているのは、消臭・除湿用の「竹炭巾着」「竹炭靴守」、浄水や炊飯に使える「竹炭短尺」のセットです。「竹炭巾着」「竹炭靴守」はインテリアと調和する、デザイン性の高い袋に入れてお届けします。

先人の知恵と住民の協力のもと、地域課題解決とともに生まれた竹炭。ぜひ手に取ってみませんか。

 

【撮影場所】
秀真竹炭工房
電話:090-2130-1483
【撮影ご協力・写真提供】
秀真竹炭工房
【インタビュー及び撮影】
いなべ市役所農林商工部商工観光課

このページに関するお問い合わせ

農林商工部 商工観光課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7833 ファクス:0594-86-7869
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地