ふるさと納税返礼品提供事業者インタビュー vol.2 高柳地区営農組合

ページ番号1008647  更新日 令和2年4月6日

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vol.2 高柳地区営農組合

大安桜米の田んぼの写真

鈴鹿山脈の山々、竜ヶ岳と藤原岳を背に、田んぼ一面に広がる赤く美しい稲穂。
この稲穂から収穫されるお米は「大安桜米」と呼ばれ、いなべ市大安町高柳の有名な特産品です。
今回は、いなべ市で生まれ育ち、10年余り「大安桜米」の生産に関わっている森田 久生さんに、お話を伺いました。

地域に古くから根付く「大安桜米」

「大安赤米」は元々古代米の一種で、米の粒が赤いことから「赤米」と呼ばれていました。
「赤米」の歴史は古く、平安時代に全国各地で栽培されていたことが出土した木簡に記載されています。
大安町でこのお米の栽培が始まったのは、いなべ市が誕生する前の昭和の時代だそうです。

『当初は、一部の農家の間で栽培がはじまったと聞いています。平成17年に私たち組合が本格的な栽培を開始し、平成24年には、県とも事業連携を開始しました。ロゴマークからパッケージにいたるまで一から業者と協力して作成するなど、事業を展開したんです。「大安桜米」という名称は、このとき私たちが新たに命名したものです。奈良時代に、この地域が奈良県にある寺院「大安寺」の荘園だったことが、名称の由来になっています。今では「大安寺」に、毎年「大安桜米」を奉納しています』

生産者の方の写真

地域の人々と作る「安心安全」の食品

本格的な事業展開を開始してから、市内の農産物直売所、食料品店やオンラインショップなどにマーケットを拡大し、
売り出されるようになった「大安桜米」。
購入者のなかには、継続的に何回も買ってくれるリピーターの人もおり、わざわざ県外から調達に来る方もいらっしゃるほど。
そんな市内外に広く知られたお米を作るにあたってのこだわりを伺いました。

『やはり「安心安全」という考えを大切にしています。栽培するときも、できる限り化学肥料や農薬を使わないように工夫しています。県から「みえの安心食材」という認定もいただいているので田植えや稲刈りの日程まで、きちんと記録をつけて管理をしています。地元の小学校の子どもたちや家族と一緒に田植えや稲刈りをすることもあるんです』

大安桜米の稲穂

大安桜米の稲刈りの様子

田を訪れた人のなかには、その美しさに思わずシャッターを切ってしまう人も多いとのこと。
ケーブルテレビ局による一年を通した密着取材も行われ、2020年2月に15分間の特集として放送されるそうです。

「大安桜米」を使った料理としてよく食べられているのは、白米といっしょに炊き上げた赤飯。
白米1合に桜米大さじ1杯の割合で炊くと、ほんのり桜色の上品な赤飯が出来上がります。
赤褐色の部分には、ポリフェノール、ビタミンやミネラルといった栄養が多く含まれているそうです。

「大安桜米」のお赤飯

「大安桜米」は、2019年に北勢町阿下喜にオープンした「キッチュエビオいなべヒュッテ」をはじめとした
市内の飲食店や学校給食でも使われています。

キッチュエビオいなべヒュッテのランチプレートの写真
(「大安桜米」を使用した「キッチュエビオいなべヒュッテ」のランチプレート)

応援を力に

最後に、ふるさと納税制度への思いと寄附者の方へのメッセージをいただきました。

『ふるさと納税には、市がこの取組に参加し始めた頃から、返礼品を提供しています。寄附者の皆さんが、数あるいなべ市の返礼品のなかから「大安桜米」を選んでいただけて嬉しく思っています。ありがとうございます。選んでいただけたことがとても励みになっています。先代から受け継いできたものをつないでいき、市外の人にももっと興味をもってもらえればと思います』

地域の歴史と作り手の思いが込められた「大安桜米」。ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

ふるさと納税返礼品「大安桜米」の写真

【撮影場所】
高柳地区営農組合事務所

【撮影ご協力】
高柳地区営農組合 副代表理事 森田 久生 さん

【インタビュー及び撮影】
いなべ市役所企画部政策課
※一部でご提供いただいた写真も使用

このページに関するお問い合わせ

農林商工部 商工観光課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7833 ファクス:0594-86-7869
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地