いなべFM第77回 令和6年4月12日:「デイサービス」

ページ番号1014060  更新日 令和6年5月1日

印刷 大きな文字で印刷

いなべFM第77回 令和6年4月22日:「デイサービス」

写真

 いなべ市には約30か所余りのデイサービス事業所があります。それぞれの事業所で利用者の方が楽しく過ごすことができるように工夫しています。
 今回は、デイサービスかりん管理者の双津 敦子さんへのインタビューです。

その人らしく、安全に楽しく過ごせるデイサービス

写真
双津敦子さん

デイサービスかりんは、平成28年4月1日に立ち上げ、利用者の定員は10名の小規模デイサービスでグループホームを併設しています。

「その人らしく、安全に楽しく過ごせる場」をモットーに取り組んでいます。自宅では会話の機会が少ない方も、同世代の皆さんとおしゃべりを楽しんでおられ、現在97歳の女性の方が3名も通っておられます。

午前中の体操では、座ったまま自宅でもできる運動をしますが、主に転倒防止の筋力トレーニングや姿勢矯正のストレッチ、有酸素運動(小道具使用)を、その方のペースに合わせて行っています。

午後はカレンダーづくりをしています。季節を感じること、中でも教材の配色や作り方などを自分で選んで決めること、できそうなことは自分でやってみること、余裕のある方は他の方を助けることを大切にしています。自分らしさを発揮し、世界で1つだけの作品になります。完成して自宅に持ち帰り、家族やケアマネージャー、友達に見てもらえることで、コミュニケーションを深めたり、達成感が得られます。

また、小規模のデイサービスなので、一人ひとりの表情や体調の変化にも気配りをしています。食欲がない、何か表情が乏しい、体の動きがぎこちない、など様々な場面で各スタッフが関わりながら、連携し、「なぜなんだろう」と考え、対応しています。

今朝わかったことですが、昨夜利用者様がお亡くなりになりました。その前日、出来上がったカレンダーをご家族にお返ししたところでした。病室でお亡くなりになる前に、ご本人にそれを見せて語りかけをされていたそうです。利用者様に寄り添えたのではないかと感じました。

まとめ

お亡くなりになられた利用者の方のお話がありましたが、入院中にも何かデイサービスとして出来ることはないかと、ご家族に利用者の方が作られたカレンダーや年末に作られた絵馬を届けるといった心配りが行われていました。その絵馬の裏には亡くなられた利用者の方の願い事が書いてあったとのことで、その内容は「家族と仲良く元気でいたい」という言葉が書かれていたようです。ご家族は利用者の方と最期の時をその絵馬やカレンダーを見ながら、よい時間を過ごすことができたようです。デイサービスのスタッフは、最期の時まで、利用者の方とご家族をしっかり支えてくださいました。

デイサービスなどの介護サービスに関するお問い合わせは、いなべ市地域包括支援センター(電話 0594-86-7818)までお願いします。

インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

 

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地