いなべFM第44回 令和4年11月25日 「入退院支援看護師」

ページ番号1012509  更新日 令和4年12月2日

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入退院支援看護師の役割は、病気や障害をもった外来通院中や入院中の患者さんが、地域で安心して療養生活をおくることができるようにサポートすることです。

三重北医療センターいなべ総合病院 入退院支援看護師三谷祐子さんへのインタビューです。

住み慣れた地域でいつまでも暮らし続けるために・・・

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三谷祐子さん

「入退院支援看護師」としての主な活動内容は(1)患者さんが安心して入院生活が送れるように、既往歴、家族構成、入院前の生活状況、病気に関する思い、利用している社会資源サービスなどの情報を聞かせていただき、入院中に実施される検査や手術、入院生活について説明をすること。(2)必要に応じて、退院後の生活について担当ケアマネジャーと連携をとり、住みなれた地域に戻れるように調整すること。(3)介護者の休息の目的や諸用で介護ができない時など、在宅療養中の患者さんが短期間入院をする調整を行うこと、などです。

私は30年ほど、急性期の患者さんの看護をしてきましたが、4年ほど前に、「入退院支援看護師」としての役割をいただきました。在宅看護について、右も左もわからない状態であった私に、その当時の訪問看護ステーション長が声をかけてくださり、訪問看護を利用している方のお宅に同行させていただきました。在宅療養中の方は、とても穏やかで、笑顔が素晴らしい方々ばかり、急性期病棟で治療している患者さんしか見ていなかった私は衝撃を受けました。

厚生労働省在宅医療に関する国民のニーズでは、6割以上の方が「自宅で療養生活したい」と回答しています。患者さんにとっては、やはり住み慣れた家が一番であり、その場所では自然と穏やかな表情が出るのではないでしょうか。患者さんの穏やかな笑顔を見続けられるよう、介護される方が疲れたときは、休息が必要です。そんなときは、患者さんに入院していただき、病院看護師が代わりに看護させていただきます。このような入院をご希望の場合は、いなべ総合病院 医療相談室にご相談ください。

まとめ

入退院支援看護師や医療ソーシャルワーカー、担当のケアマネジャーなどが退院に向けて入院中から関わり、退院後はケアマネジャーが中心となって、様々なサービス事業所の方々と共に本人や家族の希望も含め、自立に向けての支援を行っていきます。ちょっと家族が介護を休みたいときには介護施設でのショートステイや病院の短期利用をすることによってリセットすることも大切です。患者さん家族の方がいつも笑顔で生活できる日々を送れることを希望します。

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地