いなべFM第32回 令和4年5月27日「訪問介護」

ページ番号1012175  更新日 令和4年5月31日

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今回は訪問介護についてのお話です。訪問介護サービスは訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者さんの自宅に訪問して、入浴、排せつ、食事等の身体介護や調理、洗濯、掃除などの生活援助を行ってくれます。

利用者に寄り添うホームヘルパーを目指して

小森さん写真
(小森祐加子さん)

私たちホームヘルパーは自宅で生活される高齢の方や、身体障害、知的障害、精神障害などの障害をお持ちの方の介護、調理、掃除や洗濯などの日常に必要なことをお手伝いし、自宅での生活を支える仕事をしています。また、訪問診療の医師や、訪問看護師、ケアマネジャーの方と連携しながら、利用者の方に少しでも体に負担をかけないように支援をしています。時には、刻々と体の状態が変わってくる利用者の方の介護に、不安や負担を感じるご家族の方には安心して介護ができるように、体の状態に応じた介護方法を伝えさせていただくこともあります。

コロナ禍により人との関わりが制限され、入院しても以前のように自由に家族と会うことができなくなり、自宅で「看取り」をされる家族の方が増えたように感じます。 昨年、私たちが「看取り」の介護にかかわらせていただいた利用者の方は、手作りおもちゃで幼いわが子を喜ばせ、奥様に優しく、家族を大切にされている方でした。お亡くなりになる数日前に意識がはっきりしない中でも、奥様の手を取り「お前は幸せだったか?」と聞かれ「幸せでしたよ。」と奥様より返事があると「ああ、それは良かった。」と言われ、お亡くなりになられました。利用者さんにとっての願いは、亡くなる瞬間まで「家族の幸せ」でした。その「家族の幸せ」を確認して穏やかに旅立たれました。奥様は「自宅で看取ることができて本当によかった、なんの悔いもない。この人と一緒になって楽しく過ごさせてもらえた。」と言われていました。家族との思い出がつまった自宅で、大切な家族との貴重な最後の時間に関わらせていただいたことは、私たちホームヘルパーにとって光栄なことで、微力ながら少しでもお役にたてたのであれば幸いだと思います。

まとめ

その方の価値観・信念・思想・人生観・死生観・気がかりになっていること・願い・医療やケアに関する思いなどを、医療や介護の支援者は大切な情報として共有します。利用者の方が何を大切にして今まで生きてこられたか、これからも何を大切に生きていきたいか、そんなことを支援者や家族が理解していくことが「看取り」にとって大切なことだと思います。

ホームヘルパーに関するお問い合わせは、担当のケアマネジャーや地域包括支援センター(電話:0594-86-7818)へご相談ください。

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地