いなべFM第37回 令和4年8月11日 「栄養指導」

ページ番号1012321  更新日 令和4年8月19日

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8月は栄養推進月間です。介護保険や医療保険には、医師が栄養指導や食事管理が必要と判断した方を対象とした訪問栄養指導があります。栄養士が訪問し、ご本人や介護者の方なども交えたヒアリングを経て、療養に必要な栄養や食事についての、アドバイスを行います。

日下病院 管理栄養士 岡田貴世華さんへのインタビューです。

「これならできそう!」そう言ってもらえる栄養指導を目指して

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(岡田貴世華さん)

管理栄養士は患者さんや療養者さんの病気や状態に合わせて、食生活や栄養に関する指導を行っています。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の治療食だけでなく、水分でむせたり、飲み込みが悪くなった方への嚥下調整食の作り方、食が細くなり、体重が減ってしまった方への栄養摂取方法の指導も行っています。ご本人、ご家族の思いを把握し、気持ちに寄り添った食の支援を心がけています。特に、訪問栄養指導では、療養者さんが、どのサービスを利用しても、適切な食事が提供されるよう、ケアマネジャーさんやサービス事業所と情報を共有しています。

嚥下障害があるAさんは、施設退所後に体重が減少傾向にあったため、訪問栄養指導を開始しました。まず、主食のお粥はゼリー状に固めてもらい、副食は包丁で刻んでいたものをミキサーにかけるように変更し、お茶はとろみを強くしました。体重改善のため、高カロリーのゼリーも紹介しました。とろみ剤や高カロリー食品など初めて使用されるものは、可能な限りサンプルの活用を推奨するとともに、介護食の冷凍保存の仕方などもアドバイスしました。9か月間の栄養指導で食生活は改善し、体重も7キロ増え、ご家族と一緒にドライブに行けるまで体力が回復されました。

要介護状態にある方は、一般的に食べ過ぎより食べ足りていない、低栄養の状態にある方が多く、低栄養になると体重、筋肉が落ちて活動量が減ると言われています。低栄養の方の食生活改善に向けご本人や介護者の方と相談しながら「これならできそう」と言っていただける栄養指導を目指しています。

まとめ

食事や栄養に不安や疑問を抱えている方、病気で食事に制限があり栄養指導をご希望の方は、主治医や担当のケアマネジャーさんに「食事のことで困っている」と伝えてください。

栄養指導に関するお問い合わせは日下病院 栄養課 0594-72-2511でも受け付けています。

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。

このページに関するお問い合わせ

福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地