3月18日 国指定天然記念物ネコギギ(淡水魚)放流野外繁殖実験に2年連続成功

ページ番号1007528  更新日 平成31年3月29日

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No.1007528
平成31年3月20日

内容

国指定天然記念物ネコギギ(淡水魚)の放流で野外繁殖実験に2年連続して成功しました。

特記事項

内容 飼育下で増殖させた員弁川水系由来のネコギギを自然の川へ放流しています。放流したネコギギが2年連続して川で繁殖したことが確認されました。

経緯等

  1. 平成28年7月にネコギギの放流を開始しました。
  2. 放流後には、モニタリング調査を継続して実施しています。ネコギギを放流した場所で平成29年8月及び平成30年8月に稚魚(当歳魚=0歳魚)が見つかりました。
  3. 過去の調査結果によって員弁川水系のネコギギは近い将来に絶滅する危険性が高いとの判断から、平成15年度に三重県教育委員会がネコギギ保護増殖事業を開始しました。平成18年度から文化庁の補助を受けて、いなべ市が事業を引継ぎ継続しています。

事業の特徴

  1. 事業実施にあたり、研究者などの学識経験者で構成する「員弁川水系天然記念物ネコギギ保護増殖事業指導委員会(委員長 岐阜経済大学 森誠一 教授)」を設置しています。
  2. 飼育下で増殖した員弁川水系由来のネコギギを自然の川へ放流しています。
  3. ネコギギ野外繁殖実験のための放流は「生物多様性の保全を目指した魚類の放流ガイドライン」(日本魚類学会,2005)に基づき行っています。
  4. ネコギギは国指定天然記念物で環境省の絶滅危惧種です。捕獲が禁じられている等の理由からネコギギの生息地点及び放流地点を非公表にしています。
  5. ネコギギを複数の施設で飼育しています。平成31年3月には、いなべ市立十社小学校で飼育しているネコギギの一部をあわせて放流しました。(平成28年11月14日飼育開始)

今後

  1. ネコギギ野生個体群の復活を目指して事業を継続します。季節変化で水温が上昇してネコギギの活動が活発になる6月から9月までの期間を中心に調査を継続します。川で生まれたネコギギが無事に成魚(2~3歳以上)になり繁殖することが期待されます。
資料

保護事業の写真を提供させていただきます。

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このページに関するお問い合わせ

教育委員会 生涯学習課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7846 ファクス:0594-86-7871
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地