11月2日 登録有形文化財建造物写真展
No.1014359
令和6年10月23日
- 内容
三重県内にある国の登録有形文化財建造物の所有者の会『みえ登録有形文化財建造物友の会』(愛称 「さんとうぶん」)といなべ市教育委員会共催で、県民の皆様はじめ内外の来訪者に登録有形文化財への理解をいただくことを目的に、国登録文化財建造物の写真展を開催しています。
- 日時
令和6年11月2日から17日までの毎週木曜日から日曜日 午前11時から午後4時まで
17日は午後3時まで- 場所
いなべ市文化資料保存施設 桐林館(いなべ市北勢町阿下喜1980番地)
- 市長出席の有無
無
- 特記事項
展示する写真
(1) 桐林館(旧阿下喜小学校校舎) いなべ市
阿下喜村(現:いなべ市北勢町阿下喜)の尋常高等小学校として昭和12年に建築された建物です。昭和56年に小学校が移転した後、規模を縮小して敷地内へ移築されました。簡素な小学校校舎に小さな塔や玄関ポーチ、屋根窓を設け、地域の象徴にふさわしい形態をあらわしています。
(2) 横山家住宅主屋 菰野町
江戸時代に庄屋や代官、明治時代には村長、大正時代に衆議院議員を務め、明治時代に入り病院を開院しました。主屋や書院などの建造物6件が登録有形文化財(建造物)「横山家住宅」として、建物の周囲にある庭園が登録記念物(名勝地関係)「横山氏庭園」として登録されています。
(3) 三重郷土資料館 四日市市
もと三重郡三重村役場の書庫です。外壁を黒漆喰仕上げとし、南正面に下屋があります。鬼瓦には「三重」の文字があります。地元の方々により保存、活用が行われています。
(4) 恵日山観音寺観音堂 津市
観音寺は、津市の大門にある「津観音」として信仰を集めている寺院です。以前の観音堂は、慶長18年の完成とされ、仁王門や境内の塔頭寺院を含めて41棟が建ち並ぶ大伽藍でしたが、昭和20年の戦火で全てを焼失しました。 現在の観音堂は、昭和43年に復元されたものです。
(5) オーデン大門ビル 津市
津市中心部にある大門大通り商店街にある建物です。昭和3年頃に四日市銀行の津支店として建設されました。第二次世界大戦末期には、津市中心部の多くの建物が空襲で焼失しましたが、この建物は焼失を免れました。昭和初期の銀行建築の好例となる建物です。
(6) 田中家住宅主屋 津市
南向き斜面の敷地中央に南面して建つ、木造平屋建の入母屋造茅葺の建物です。表側を座敷とする伊賀地方南部からその周辺に分布する民家の型式をとっています。著名な「三多気の桜」とともに豊かな山村景観を形成しています。
(7) 田中家住宅石垣 松阪市
櫛田川に面した崖地に矩折れに築かれています。高さ8.1メートルの規模で河原石を谷積にして、城郭を思わせる壮大な景観を形成しています。川に迫り出した独特な屋敷構えを象徴する構造物です。
(8) 旧猪子家住宅 志摩市
英虞湾を見下ろす高台にある建物です。主屋は木造平屋建てで、玄関と台所部のそれぞれに入母屋の屋根を架けた、変化に富んだ外観です。保養地としての利用が進む伊勢志摩地域の和洋折衷の建物の先駆けとして、造形の規範となる建物です。
(9) 松井真珠店店舗 志摩市
志摩市賢島の海岸通りにあり、英虞湾に面して建っています。松井家は明治38年から志摩市内で天然真珠の買付・販売を行い、昭和4年の志摩電気鉄道(現在の近畿日本鉄道志摩線)の開業に伴って賢島駅前に真珠販売の店舗を構え、現在に至っています。
(10)旧細川家住宅主屋 名張市
初瀬街道沿いに北面して建っています。木造2階建、切妻造桟瓦葺で。1階正面は意匠の異なる格子で構成し、2階は塗籠で虫籠窓を設け、両袖に卯建を付けています。もと宿場町の風情を伝える平入町家建築です。
(11) 住川家住宅
初瀬街道に東面する新田宿の農家です。平屋建入母屋造茅葺で四周に瓦葺の下屋を廻しています。南を土間、北を二列五室の床上部として東西面に縁を通します。北東に床付の座敷を設け、差物に三本溝を切るなど古式も残しています。風情のある茅葺農家が街道沿いの宿場町の景観を彩っています。
- 記者説明の有無
無
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