いなべFM第62回 令和5年8月25日 「訪問栄養指導」
8月1日~7日は栄養週間(日本栄養士会が制定)でした。今回は主にいなべ市内の総合事業対象者から要支援2までの方を対象に「訪問栄養指導」を担当している管理栄養士 古川恵美子さんへのインタビューです。
食事は3食、楽しく、よく噛んで食べる!!
訪問前にまず、ご本人の食事に関する困りごとや病歴・血液検査値・体重の変化(増減)・服薬・睡眠・口腔状態・調理担当者・食欲・嗜好などの情報を、ケアマネージャーの方などから得ます。そして過去3日間の食事記録から栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質等)と塩分量の計算をします。食事内容を本人と確認しながら、栄養バランスの改善のための提案をします。過不足している栄養素について相談しながら、嗜好を優先し、具体的な食品を選びます。体力に見合った調理法(電子レンジ等の活用)を提案し、本人の意欲に合わせて頑張り過ぎない範囲で改善しようという気持ちを大切に進めています。
最近訪問した方は、腎臓の検査値が悪化しないよう気にするあまり、野菜摂取量を控え食物繊維が少なくなり、便秘に悩まれていました。その方には、極端な制限をするのではなく、普通の食事を基本的に摂取し、食べ過ぎないことが大切なことを理解していただきました。
毎日の食事で大切なことは、1日3食をしっかり食べることです。主食(ご飯・パン・麺類)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(野菜料理1~2品)のバランスを考え、楽しくよく噛んで食べることが大切です。
フレイル予防のために、できる範囲で適度な運動と主菜には良質なタンパク質(肉・魚・卵・大豆・大豆製品・牛乳・乳製品)を十分に取りましょう。食べることは生きることです。食事づくりが面倒なときには、栄養不足にならないように冷凍食品・レトルト食品・缶詰・野菜ジュースなどを備蓄しておき活用しましょう。
まとめ
いなべ市介護予防・生活支援総合事業サービスの一つ、「訪問栄養指導」は、低栄養に関する栄養評価やアドバイスを具体的に行っています。1回あたり300円で月2回まで利用することができます。
「訪問栄養指導」は対象者に制限がありますので、利用については、いなべ市地域包括支援センター 0594-86-7818へお問い合わせください。
※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。
このページに関するお問い合わせ
福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
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