いなべFM第56回 令和5年5月26日 「福祉委員会」
高齢化が進むなか、誰もが住み慣れた地域で安心して生活をおくれるように、いなべ市では自治会単位で、福祉委員会を設置しています。
いなべ市でいち早く福祉委員会を立ち上げた藤原町下野尻福祉委員会代表の藤田進さんにインタビューしました。
下野尻地区福祉委員会「あうんの会」
下野尻福祉委員会は、平成30年に発足し、今年で6年目を迎えます。地域の皆さんから、「あうんの会」と呼ばれています。あうんの呼吸のように、言葉で表さなくても、心と心で通じ合えることが大切だと考え、名前をつけました。あうんの会の主な活動は、地域に住む高齢者2人世帯やひとり暮らしの方を日頃から気にかける見守り活動です。
「あうんの会」では定期的に集まり、支えあいマップの作成と追加情報を共有しながら話し合っています。また、地域の集いの場として、季節ごとにふれあいサロンを公民館で開催しています。このサロンは、子どもからお年寄りまでどなたでも参加できるつどいの場です。サロン開催の案内は「あうんの会だより」を発行して呼びかけます。たよりも通算44号になりました。最近のサロンでは、お孫さんと一緒に参加してくれる方も多くなり、世代を超えた交流の場となっています。コロナ禍の前までは、「あうんの会」推進ボランティアさんの手づくりのちらし寿司、筍ご飯、山菜おこわなど、旬の食材を使った食事会をしていました。食後のデザートには昔懐かしい、いばら餅やミョウガ餅、芋団子など、「子どもの頃に、母親がよく作ってくれた」と喜ばれていました。さらにいなべ市の元気クラブ体操を水曜日と金曜日の週2回を行っています。「住み慣れた地区で、いつまでも健康で元気に過ごしましょう」のフレーズで、この3月に、450回を数えました。また、「お助けサポート」というボランティア活動に取り組んでいます。一人暮らしのお年寄りの方に「お手伝いをさせてください」とお伝えして、新聞や段ボールなどのリサイクル製品の収集、いらなくなった家電製品や家具の搬入、簡単な修理のサポートのほか、サロンや集いの場、お買い物の送迎も行っています。
今後の「あうんの会」の新しい活動として、今年の4月から、自治会の役員さんと民生委員さんと一緒に、一人暮らしのお年寄りの方の見守り訪問活動や災害時の安否確認の組織づくりも検討しています。
まとめ
福祉委員会では、地域の人たちが自主的に運営し、地域課題を地域で話し合う場です。福祉委員会のメンバーは、自治会の役員、民生委員児童委員、主任児童委員、老人会役員、サロンの主催者、地域で福祉活動を担っている人などいろいろな役割を担う方で構成されています。令和5年4月時点で、いなべ市の自治体118地区中69地区で福祉委員会が設置されています。
※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。
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