いなべFM第47回 令和5年1月13日 「老い支度 エンディングノート」
今回はこの番組担当のいなべ市長寿福祉課守山より「老い支度 エンディングノート」についてのお話です。
エンディングノートは老い支度の第一歩
皆さんは人生の最期をどのように想い描いてみえるでしょうか。「もしものとき」は誰にでも思いがけないタイミングでやってきます。その際に後悔しないように、また遺される人への思いやりや自分の意思表示として、老い支度は必要ではないかと思います。この機会に最期まで自分らしい人生を送るために、ひとりでも多くの方が「老い支度」について考えて頂けたらと思います。その「老い支度」の第一歩として、「エンディングノート」があります。市販でもいろいろな形式のノートが出ていますし、インターネットからダウンロードすることができるものもあります。
その中身は、
(1)何かあったら連絡をしてほしい緊急の連絡先、家系図
(2)医療の希望について・・・今自分はどんな病気でどこの医療機関にかかっているのか
病気の告知についてしっかりと教えてほしいのか、知らせないで欲しいのか
延命治療は希望するのか、しないのか
命の危機が迫ったときの医療について自分で決められないときに誰に聞いてほしいか
(3)介護の希望について・・・自分はどこで介護をしてほしいか、できるだけ自宅がよいのか、施設に入りたいのか
その他記載内容は、遺されたご家族が困らないように、自分の財産について預貯金や入っている保険、認知症や障害などで判断能力が低下したら財産管理を誰にお願いしたいか、ひとり暮らしの方の場合、自分が亡くなったあと住んでいた建物をどうしてもらいたいかというようなこと、葬儀やお墓のこと、そんな項目を書くようになっています。
初めから完璧に書こうと思わず、自分の書けそうなところから書いていくとよいと思います。
ノートを書いていて自分の気持ちが変わることもあります。そんなときは日付を記載し修正すればよいと思います。
このノートの目的の重要な点は、自分の今まで生きてきた歴史を振り返って、「これからどう生きていくか」という目標に結びつけていくものでもあります。それを導き出すために、自分のこども時代はどんな様子だったか、青春時代はどうだったか、最近の自分はどんな生活を送っていて、どんなことを楽しみとしているのか。そんな内容を自由に書き綴る、そんなところから「今後の自分はどんな暮らしをしていきたいか」という自分の目標に繋がっていくと思います。そして、その記入した内容をご家族や近しい人に伝えてください。せっかく書いたのに、その存在を誰もしらなければ意味がありません。どうしてこう思うのか、伝えることが大切です。そんな話し合いをすることで、お互いの気持ちや価値観を理解し合うことが重要だと思います。
エンディングノートは長寿福祉課で配布しています。ご希望の方はいなべ市役所 長寿福祉課窓口までお越しください。
※内容は趣旨を変えない程度に編集しています。
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