石榑小学校創立100周年記念事業

ページ番号1004001  更新日 平成30年5月8日

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石榑小学校創立100周年記念事業

石榑小学校創立100周年記念事業

平成19年(2007年)10月21日、石榑小学校創立100周年行事が行われました。それは、明治40年(1907年)7月31日に設立された石榑小学校の、そして学校とともに歩んできた石榑地区の、100歳を祝う記念すべき出来事でした。

平成19年1月の石榑の里共育委員会において、実行委員会を組織することが決まりました。この日をスタートに、平成20年3月の記念誌発行までの15か月間、100年に一度の出来事に石榑の里が沸きあがりました。その様子を、「実行委員会」、「記念行事(10月21日)」、「記念誌編纂」に分けて紹介します。

1 実行委員会

平成19年1月、石榑の里共育委員会において、「石榑小学校100周年記念事業実行委員会」を設置して、記念事業を企画・運営していくことが決まりました。

実行委員会は、各自治会からの選出者、石榑の里共育委員会の委員、育友会役員、一般応募者など76名。平成19年2月から平成20年4月まで10回の実行委員会が開催されました。

 

■第1回実行委員会 【平成19年2月8日(木曜日) 開催】

石榑の里共育委員会の森清光委員長が、「石榑の教育と、人づくり、地域づくりの中心を担ってきた小学校が創立100周年を迎える。期せずして地域住民の創意工夫が発揮された校舎、体育館、運動場等、学校施設が一新した。また、石榑の里共育委員会を中心とした学校支援体制を、さらに地域へと広げる『石榑の里会議』が設立され、新しい学校づくりに向けての体制が整った。創立100周年を記念し、“100年を振り返り、現在を見つめ、そして新しい100年を展望する”事業を行い、石榑挙げてのお祝いとしたい」と開催趣旨を提案しました。100周年記念行事の開催日を10月21日(日曜日)とする提案も承認され、100周年事業がスタートしました。その後、地区別に分科会が行なわれ、事業の内容についてアイデアを出し合いました。

■第2回実行委員会 【平成19年3月16日(金曜日) 開催】

第1回実行委員会で出されたアイデアをもとに、5つの部会(記念誌、展示、体験、食べ物、次世代へのメッセージ)が設置されました。各部会では部長が選出され具体的な取組について検討が始まりました。

■第3回実行委員会 【平成19年4月20日(金曜日) 開催】

実行委員長に林邦明氏が推薦され、満場一致で承認されました。全体会では各部会から経過報告があり、その後、各部会に分かれ具体的な取組について検討を行いました。

■第4回実行委員会 【平成19年5月15日(金曜日)】

各部会では話し合いが白熱し、終了予定時刻を延長して協議が続けられました。記念誌部会は、昔の石小や石榑の情報を収集するため、各地区の老人会の方々を対象に「思い出を語る会」を開催することになりました。5月26日から9月1日までの約3か月間、合計15回、約60人に昔話を聞きとります。展示部会では、地域の方の協力のもと、明治から昭和の物品を展示することになり、展示募集チラシを各戸配布することになりました。


■第5回実行委員会 【平成19年6月20日(金曜日)】
10月21日の記念行事を周知するため、開催100日前の7月14日に看板を立てることや記念式典のアイデア、当日のタイムテーブルについて提案されました。また、寄付金を募ることが確認され、自治会からの寄付について6月末開催の石榑の里会議で各自治会長に協力を願うことになりました。その後、各部会に分かれ事業内容や事業費について検討が行われました。

 

■第6回実行委員会 【平成19年7月13日(金曜日)】

記念行事を周知する看板が完成し披露されました。また、石榑地区の事業所にも寄付をお願いすることが報告されました。その後、各部会に分かれ検討や準備が行なわれました。

■第7回実行委員会 【平成19年8月24日(金曜日)】

校舎展望台や校舎南側のフェンスに掲げる横断幕、各自治会掲示板や商店などに掲示するポスターが紹介されました。オープニングセレモニーやフィナーレの概要、各部会の催しも具体的に説明され、記念行事の機運が更に盛り上がりました。その後、各部会に分かれ検討や準備が行われました。

■第8回実行委員会 【平成19年9月21日(金曜日)】

10月21日記念行事に向けた最後の実行委員会でした。より良い環境で本番を迎えたいとの思いから、10月8日(土曜日)に校舎と校庭の掃除をすることが決まりました。その後、各部会に分かれ検討や準備が行われました。

■第9回実行委員会 【平成19年11月21日(水曜日)】

大成功に終わった記念行事の余韻がまだ残る中、記念行事のビデオを見て振り返りました。会計について中間報告がされました。記念誌の予約が1月から始まることが報告されました。

■第10回実行委員会 【平成20年4月18日(金曜日)】

記念誌について、学校や図書館などへの無償配布分も含めて1,200冊が完売したことが報告されました。会計報告では自治会や事業所などの寄付金も報告され、剰余金は石榑の里会計において管理し、地域と学校の交流事業に有効活用していくことが承認されました。

実行委員を始め地域住民らの創意工夫と熱意によって石小100周年に相応し行事となったこと、昔と変わることのない地域住民の石小への思いと、石榑の里の素晴らしさを改めて認識したことが総括されました。地域全体で子どもを守り育てていくため、100周年記念事業で強まった地域の絆を、引き続き学校支援に活かし、コミュニティスクールを推進・強化していくことが確認され、実行委員会が解散しました。

石榑小学校創立100周年記念事業
平日の夜にもかかわらず集
まった実行委員の皆さん
石榑小学校創立100周年記念事業
時間の経つのを忘れ話し合
う実行委員の皆さん
石榑小学校創立100周年記念事業
校舎南側のフェンスに取付
けられる横断幕
石榑小学校創立100周年記念事業
展望台に取付けられた横断幕
石榑小学校創立100周年記念事業
来場者の入り口となる地域
玄関を掃除する実行委員
石榑小学校創立100周年記念事業
庭園の剪定に駆けつけてい
ただいたシルバーボラン
ティアの皆さん
石榑小学校創立100周年記念事業
記念行事を終た実行委員の皆さん

2 100周年記念行事

平成19年10月21日(日曜日)、石榑小学校100周年記念行事が行われました。記念行事は100周年を祝う記念式典に始まり、午前は実行委員や児童が工夫をこらした各種展示や体験コーナーで参加者と交流し、お昼は御飯やお餅、豚汁などを皆で作って食べ、午後は歌や踊りの発表を楽しみました。

■オープニングと記念式典【体育館】

・映像と音楽で綴る石小100年の歴史

石榑と石榑小学校の100年の歴史を映像と音楽で振返りました。ピアノはドイツに音楽留学中の石小卒業生、長崎貴洋さん。帰国してこの日に臨みました。ナレーションは四日市のFM局で活躍する育友会員、弓矢直美さん。2人の共演とスクリーンに映し出された映像が、観るものを100年の旅へと誘いました。最後に、竜ヶ岳を背に打上花火がライブ中継されました。体育館中に響き渡った爆音、その後の一瞬の静寂。これを打ち破った拍手はいつまでも鳴りやみませんでした。

100周年記念行事
映像に合わせ自在に演奏する長崎さん
100周年記念行事
展望台から打ち上げ花火をライブ中継

・主催者及び来賓挨拶

林邦明実行委員長は、「100周年を皆で祝い、100年続いてきた石小への思いを次の100年へとつないでいきたい」と挨拶しました。小林芳樹学校長は、校歌の一節を引用し「“この命 明日をつくる、この力 明日をつくる、この願い、明日をつくる”の精神を受け継ぎ益々発展することを念じてやまない」と挨拶しました。日沖靖いなべ市長は、「先人の思いを受け継ぎ、学校を中心とした地域コミュニティにより、子どもが見守られ育まれている。次の100年に向けて更に夢を育んでいってほしい」とお祝いの言葉を述べました。

 

・海外在住の石小OBからのお祝いのメッセージ

インターネットを活用したライブ中継で、アメリカ、カナダ、ブラジルからお祝いのメッセージをいただきました。アメリカからは、昨年、仕事の関係で石榑からテネシーに転勤した6年生のお子さんがいる寺本さん家族です。一年ぶりの再会に児童たちから歓声があがりました。カナダからは、昨年まで石榑小学校で教鞭をとり、バンクバーに語学留学中の清水さんです。担任だったときの児童に声かけし、恥ずかしそうに応える子どもたちの姿に会場は微笑みで包まれました。他にも、カナダはトロント、ブラジルはマナウスから、現地の紹介とともにお祝いのメッセージをいただきました。

・祝い太鼓と舞い

大安寿太鼓の皆さんに「天下太平」「万民安楽」を願う祝太鼓を披露していただきました。

100周年記念行事
中継がつながった瞬間、歓
声が沸き起こりました
100周年記念行事
海外からも沢山のお祝いの
言葉が届きました
100周年記念行事
演奏に合わせて手拍子が始
まりました

■未来へのメッセージ

20年後の自分や家族へ手紙を書き、タイムカプセルに入れ校庭のメモリアル広場に埋めました。石標は石榑石材組合に寄贈していだきました。カプセルの埋蔵式はフィナーレ会場にライブ中継されました。

100周年記念行事
石材組合にご寄付いただい
た石標

■100年の歴史を振り返る品々の展示 【石榑ホール】

明治・大正・昭和・平成の時代とともに成長し百歳を迎えた石榑小学校の歴史と、その間の石榑の時代の移り変わりや背景、先人の知恵と工夫が学べるよう、教科書、農機具、生活用品、写真など、地域の皆さんからお借りした貴重な品々を展示しました。教科書コーナーでは来場者が実際に手にとって読んでもらえるよう、机の上に並べました。農機具コーナーでは米作りの昔と今が比較できるよう、生産工程順に実物の農機具を配置しました。沢山の人垣ができ入場制限をしなければならないほど大好評でした。展示品の一つ「石小100年年表」は現在、小学校の石榑ギャラリーに設置してあります。

石榑小学校創立100周年記念事業
石榑ホールに所狭しと並
べられた展示
石榑小学校創立100周年記念事業
あまりの懐かしさに教科書
を手に取る来場者
石榑小学校創立100周年記念事業
昔と今の比較ができるように
展示された農機具
石榑小学校創立100周年記念事業
竹で作ったおもちゃで夢中
になって遊ぶ子どもたち

■昔の遊びの体験【各教室、校庭】

竹で作ったおもちゃで夢中になって遊ぶ子どもたち

小学校時代の遊びを100年の歴史の中で振返り、それぞれの遊びを再現し体験するコーナーです。こま、竹でっぽう、竹トンボ、竹馬、折り紙、お手玉などの遊びを、老人クラブの皆さんにお手伝いいただきながら、児童やその親たちが体験しました。

運動場では100周年ちなみ100連凧を揚げました。全校児童300人で作った100連凧が3組、風に乗って秋晴れの大空に舞い上がりました。

■記念樹の植樹 【お山広場】

お山広場に「枝垂れ桜」と「もみの木」を植樹し、記念式典の会場へライブ中継されました。

■お昼の食事 【石榑ギャラリー 地域駐車場 他】

石榑で採れたお米とさつま芋で作った芋ご飯、地元産の具が沢山入った豚汁が、石榑ギャラリーで振舞われました。焼きそば、みたらし団子、フランクフルト、串カツ、五平もちなど、4000食が同窓会によって用意され、地域駐車場はまるで屋台村のようでした。中庭では、5年生が総合学習で育てたもち米で餅つきが行われ、その場で祝い餅として振舞われました。

石榑小学校創立100周年記念事業
おやま広場での記念植樹
石榑小学校創立100周年記念事業
同窓会による屋台 テント
には卒業年度が掛かってい
ます
石榑小学校創立100周年記念事業
石榑ギャラリーには長蛇の
列ができました

■子どもたちの発表 【各教室】

生活科や総合学習の成果を展示や交流により発表しました。

・1年生 昔の遊び・・・地域の方に来てもらい教えてもらった遊びを石榑っこコーナーで披露しました。おてだま、まりつき、竹とんぼ、けんだま、こまなど。歌を歌いながら五感を使って楽しく取り組みました。

・2年生 ポップコーン作り・・・種から栽培し沢山のポップコーンを収穫することができました。今回収穫したポップコーンを、児童のお手伝いによりポップコーン作りを体験してもらいました。

・3年生 まゆの糸採り・・・大事に育てた蚕が作ったまゆから糸を採りました。滋賀県浅井町でプロの手ほどきを受けた成果が見事に発揮できました。

・4年生 炭工作・・・ドラム缶焼きで作った竹炭を利用し工作コーナーを開きました。

・5年生 もちつき・・・地域の方からお借りている学習田で育てた米で、もちをつき来場者に振舞いました。

・6年生 交流会・・・戦時中の食べ物を作って来場者に食べてもらうなど、戦争中のつらさを体験して戦争のことを考え、平和の大切さについて意見を交わす交流会を行いました。

石榑小学校創立100周年記念事業
慎重に糸をつぐむ参加者大
賑わいの炭工作会場
石榑小学校創立100周年記念事業
大賑わいの炭耕作会場
石榑小学校創立100周年記念事業
おとうさん大活躍の餅つき

■うたって踊って 【体育館】

「楽しいゾー人形劇」、「コールしゃくなげ」、「あかまんま」の、日頃小学校施設を練習の場としているサークルの発表と、石榑小学校の第2校歌「石榑の里」を作曲し演奏する「パパさんバンド」ステージが行われました。

あかまんまの皆さん

コールしゃくなげの皆さん

■フィナーレ 【体育館】

フィナーレは「パパさんバンド」の演奏で、「石榑の里」を大合唱しました。

エンディングは、この日メモリアル広場に埋めた「タイムカプセル」の開封の年、2027年の石榑の里に向けての出発式です。天井に設置された久寿玉には地球の装飾がなされ、出発の合図にとともに割られました。

石榑小学校創立100周年記念事業
あかまんまの皆さん
石榑小学校創立100周年記念事業
コールしゃくなげの皆さん

体育館の出口には「2027年石榑の里ゆき」と書かれたアーチが設置され、「2027年石榑の里ゆき」の切符を手にした児童や参加者が、次々に通り抜けました。120周年に向けてのスタートが切られたのです。

石榑小学校創立100周年記念事業
地球を模した久寿玉が割ら
れフィナーレも最高潮に
石榑小学校創立100周年記念事業
120周年(2027年)へ向けて
出発する児童たち
石榑小学校創立100周年記念事業
フィナーレでの記念撮影
子どもたちへ「120周年の
主役は君たちだ!」

3 記念誌編纂


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〒511-0266 三重県いなべ市大安町石榑南611番地(石榑小学校内)