12月15日 全国初「フォント」で業務改善へ

ページ番号1010234  更新日 令和2年12月15日

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No.1010234
令和2年12月15日

内容

全国初「フォント」で業務改善へ
UDフォントで生産性向上を実証

特記事項

市は、包括協定を締結する株式会社モリサワと協働でユニバーサルデザイン(UD)フォントの有益性の検証を行いました。茨城県行方市、埼玉県三芳町でも同様の検証が行われ、3市町合計の結果を踏まえ試算したところ、いなべ市ではUDフォント導入での業務改善により年間約700万円の職員人件費削減が見込めることが分かりました。

 

【検証方法】
実施日時:2020年10月
対象者:20〜60代の男女294人(対象3市町の職員)
内容:業務で利用するジャンルの文章サンプルを、UDフォントとOS標準フォントの両方で用意。それぞれ文章を読み、「誤読の回避」と「読みの速度」について検証した。

【検証結果】

  • UDフォントは全ての世代において、文字の誤りを見つけられる確率が平均で5.34%高く、誤読の回避に効果があることが分かりました。
  • UDフォントは40代以上の世代において、特に読みの速度が上がり、OS標準フォントよりも約3.3%速く読めることが分かりました。

 
【さらなる考察】
いなべ市で削減できる職員人件費の試算を下記の条件で行ったところ、約700万円分の人件費が1年間に削減できる見込みがありました。
・40代以上のいなべ市職員 255人
・平均労働時間 2,040時間(年間の法定労働時間(2080時間)から有給休暇5日分(40時間)を引いて計算)
・平均時給     2,094円(40代以上いなべ市職員)
・UDフォントにすることで読みの速度が3.3%速くなる
・労働時間のうち、2割が文章を読んでいる時間と想定
 
 2,040時間×0.2×0.033=13.464時間(年間削減時間/人)
 13.464時間×255人=3,433時間(年間削減時間/40代以上職員全体)
2,094円×3,433時間=7,188,702円(年間削減人件費)
 
以上の結果は、職員の業務での生産性向上や働き方改革につながるものと考えます。
今後は、住民とのコミュニケーションツールである通支書や窓口で渡す情報の紙面、学校から発行されるプリント類はもちろん、ウェブサイトでもUDフォントを活用していく動きをさらに強化する予定です。

このページに関するお問い合わせ

企画部 政策課[いなべ市役所]
電話:0594-86-7741 ファクス:0594-86-7858
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地