市長コラム(平成25年分)

ページ番号1002131  更新日 平成29年3月9日

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ふるさとの紹介(Link 2013年12月号掲載)

写真:観光ボランティアの活動の様子
観光ボランティアとして活躍する
「ふるさといなべ市の語り部」さん

聖宝寺やまんぼ、ねじり橋などいなべ市の名勝旧跡58箇所の解説が新たな冊子になりました。日頃、観光ボランティアとして活躍の「ふるさといなべ市の語り部」の皆さんが編集され、いなべ市観光協会から発行されました。観光協会や各庁舎の窓口にて無償でお求めいただけます。


写真:ふるさとの紹介(表紙)
いなべの方言も掲載されている

また、この冊子にはいなべの方言170語とその言い回しの解説が掲載されています。いなべの地は京都や近江の影響が強く、「ござる」など昔の言葉が残されています。また、「きばる」や「ほっこり」など生活の中から生まれ、ぬくもりを感じる言葉もあります。各地で方言がなくなりつつある今日、貴重な資料を残していただき感謝申し上げます。

社会貢献活動(Link 2013年11月号掲載)

写真:マツバボタン
大安大橋を彩るマツバボタン

マツバボタンにマツバギク、大安大橋の花壇が蘇りました。株式会社デンソーのボランティアの皆さんのお蔭で、ごみと雑草の花壇が、お花畑に変身し、綺麗に手入れされています。

また、株式会社デンソーの寄付金で設立された「子ども発明クラブ」。ものづくりのプロが子ども達に科学の不思議とものづくりの面白さを伝授しています。昨年のペットボトルロケットに続き、今年は木工細工で筆立てを作り、自作の備長炭電池で電気の不思議を学びました。

写真:子ども発明クラブの活動の様子
ものづくりの楽しさを学ぶ「子ども発明クラブ」

トヨタ車体株式会社の皆さんも年間十数回、市内10ヶ所で自主参加による「道路のごみ拾い」を行っています。10月20日にはトヨタ車体株式会社、太平洋セメント株式会社、神戸製鋼所株式会社、市役所職員のボランティア150名による「北勢線周辺クリーン活動」が予定されています。皆さんの活動に感謝するとともに、その善意は地域の皆さんにも届いています。

太鼓でつなぐ生徒の和(Link 2013年10月号掲載)

写真:大安中学校体育祭
大安中学校の体育祭

大安中学校の体育祭のメインは、全校生徒による打楽器組曲の大合奏。平成11年から始まり、15年目を迎えます。和太鼓を中心に、台風の風倒木の丸太を楽器として利用し、生徒全員が同時に演奏します。二学期の初め、生徒の気持ちと同じように、バラバラだった音色も練習を重ねるうちに、揃い出し、いざ本番、全員の気持ちと音色が一つになり、観客の心に響き、大きな感動を呼び起こします。


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員弁東小学校の豊年太鼓

員弁東小学校でも和太鼓の演奏を教材として取り入れています。校区の自治会から貴重な太鼓をお借りし、子どもたちは各々のお囃子を運動会で披露します。子どもたちが将来、郷里を離れたとしても、身体に染み込んだ故郷の旋律が彼らの魂を呼び起こし、一生の宝物となることでしょう。ご指導いただく地域の皆さんに感謝申し上げます。

健康づくりは、まちづくり(Link 2013年09月号掲載)

写真:子育て支援の活動
子育て支援

先月、健康や福祉に関心のある市長や医師、保健師などが全国からいなべ市に集まり、公衆衛生の会が開催されました。そこで皆さんが絶賛したのは、いなべ市では地域の皆さんが自主的に公民館などに集まり、元気づくりやふれあい事業が行われていることでした。人は家に閉じこもり、孤立すると健康を損ないます。人は人と関わり、つながり、支え合うことで、生き甲斐を感じ、明日への希望が持てるものです。

そして、健康増進で始まった元気づくりも地域によっては防災や子育て支援、生涯学習に発展しています。今後、様々な市民活動と支援を必要とする人を結びつけ、地域で支え合える仕組みづくりが必要となります。

写真9
全国いきいき公衆衛生の会

さらに、他市との交流事業も始まりました。埼玉県越谷レイクタウンでの三重県フェアや群馬県川場村との交流会など、いなべを全国に発信しています。これらの交流が刺激となり、更なる発展を期待しています。

日本初の自然水族館(Link 2013年08月号掲載)

写真:自然水族館

兎追ひし彼の山、小鮒釣りし彼の川・・・唱歌「ふるさと」の一節ですが、今の子ども達にこんな体験はあるのでしょうか?特に、川遊びは危険が伴うため、PTAで立ち入りが制限されています。


写真:川で生活する魚たち

そこで、川に入らなくても、水中の様子が観察できる「自然水族館」を紹介します。宇賀川の大安大橋の南詰、水辺の里公園の一角に小川の側面にガラス窓をはめ込んだ、一見、大きな水槽があります。しかし、ガラスの奥は自然の川の中です。アブラハヤ、カワムツ、オイカワ・・・いなべの川に生息する魚が自由に泳いでいます。餌を食べる様子、縄張り争いや繁殖行動、見ていて飽きることはありません。この夏、お子さんやお孫さんを誘って自然水族館ツアーは如何ですか。

登山道の道普請(Link 2013年07月号掲載)

写真:登山道整備作業の様子

宇賀渓に新たに登山道が2本できました。もともと宇賀渓の山は石榑の村々の入会地で、現在は石榑森林組合の所有となっています。石油がなかったころ燃料は柴や木炭で、家の材料も地元の木材でした。多くの人が山で仕事をし、その作業道路が登山道と呼ばれるようになりました。今回、新たに安全で眺望の良い尾根沿いの道を石榑森林組合の役員の皆さんがボランティアで作っていただきました。全長十数キロもの道普請、そのご労苦に感謝と敬意を申し上げます。


写真:ボランティアの方たち

さて、登山道には丸太を寄せた橋が架かっていますが、私も橋普請に参加してきました。木が腐って危険な橋を見つけると、近くで手頃な雑木を切り出し、道幅に数本そろえ、番線で縛って完成です。しかし、手頃な木がなかなか見つかりません、橋の強度を確保するには太さが必要ですが、太くなると重くなります。急峻な地形での木材の切り出しや運搬は大変でした。

登山道を管理いただくボランティアの皆さんに感謝するとともに、登山される方もこのご労苦を無にしないよう、安全で楽しい登山を心掛けていただきたいものです。

郷土を知り、郷土を愛す。(Link 2013年06月号掲載)

写真:いなべ市に咲く花とその果実

NHKの朝の連続ドラマ「あまちゃん」の主人公、天野アキは東京の高校生。母の故郷の北三陸で海女を体験し、北三陸の生活に魅せられます。一方、北三陸の地元の高校生、足立ユイはテレビや雑誌で知る東京に憧れ、目の前にある地元の良さが目に入っていません。

郷土を愛する心を育むには、先ず郷土を知ることが大切です。今回、教職員の皆さんのご尽力によって、素晴らしい社会科の副読本ができました。この本は一般の方にも販売しており、お孫さんとの共通の話題として、また、郷土いなべを再発見する書物としてご利用いただければ幸いです。

副読本とは別に、携帯図鑑「いなべ市に咲く花とその果実」も出版しました。これは学術的な植物図鑑の内容を携帯用に編集したもので、品質の高い内容となっています。身近な花や果実も名を知ることで違いが分かり、感動が深まることでしょう。今後とも、郷土いなべを知るための書物や画像を増やし、いなべに愛着を持つファンの育成に努めます。

小水力発電の可能性(Link 2013年05月号掲載)

写真:学生から小水力発電機の説明を受ける市長

一年がかりのコンテスト。学生達にとって自らの力で企画し、創り上げて行く「ものづくりの原点」のような貴重な経験となったことでしょう。

ところで、水力発電と言っても種類の多さに驚きました。らせん水車に上掛け水車、下掛け水車にも縦軸に横軸、画期的な散水型やマグナス水車?まで登場しました。このマグナス水車が見事、アイデア賞に輝きました。しかし、発電効率はマイナスで消費する電力の方が大きかったようです。

小水力発電には地元の皆さんの協力が欠かせませんが、小原一色で実施した高専の教授が「素晴らしい所ですね。特に、地元の人の協力は最高でした。定年後はいなべに引っ越そうとも思いました」と嬉しい話をしてくれました。

このコンテストは会場となった私達にも学生と接する貴重な経験となりました。また、小水力発電の可能性に気付かせてくれた功績は大きいように思えます。株式会社デンソーをはじめ関係各位に感謝申し上げます。

広報の舞台裏(Link 2013年04月号掲載)

写真:取材の必需品

最近、広報誌が変わってきたと思いませんか?デザインを工夫すると共に、特集を組み読みごたえのある広報誌に変身中です。また、市民のみなさんや市内企業が登場するコーナーやプレゼント企画など、市民参加の仕掛けも登場するようになりました。

変化の裏には日々奮闘する広報職員の姿があります。彼らは、できる限り市民のみなさんに登場してもらおうと、生の声や写真を求め、休日朝晩を問わず、カメラを片手に取材に出向きます。
また、臨場感あふれる広報紙にしようと、今まで業者に委託していた編集を、自らの手で行い、撮影や編集技術を磨いています。何気ないデザインや文章表現についても日夜議論を交わす職員の姿に、広報に掛ける熱い想いを感じます。

日本一の広報紙を目指し、新年度から新しい広報紙がスタートします。皆さん、ご期待ください。

20歳の挑戦(Link 2013年03月号掲載)

写真:成人式で祝辞を述べる市長

いなべ市の成人式は各中学校区の4会場で行われ、私語もなく、中学校を卒業して5年ぶりの同窓会の雰囲気で、懐かしい顔がそろった和やかな式典でした。

ところで、私の20歳は京都で学生生活を送っていました。私の実家は農機具屋で、何時か家業を継がねばならない宿命のようなものを感じながら、自分の可能性に賭けてみたい葛藤の中にいました。その葛藤を解いてくれたのが恩師であるアメリカンフットボール部監督の水野弥一氏でした。「自分の人生に勝手にレールを引き、制限するのではなく、思い切ってやってみて、だめだったら引き返せば良いではないか」このひと言で私は学生生活をアメリカンフットボールというスポーツに賭けてみました。大学卒業後も母校のコーチを続け、2年間、アメリカの大学にコーチ留学もしました。帰国後、母校の専任コーチをしていた時に父が病に倒れ、農機具屋を継ぐことになりました。13年ぶりに戻った郷里で温かく迎えてくれたのが同級生でした。ピンチになると何時も助けてくれるのが同じ教室で学んだ竹馬の友です。

新成人の皆さん、何かに思い切り挑戦しては如何ですか。たとえ失敗しても温かく迎えてくれるのが故郷であり、竹馬の友です。

梅の花(Link 2013年02月号掲載)

写真:梅の花

「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」菅原道真公が都を離れる時に詠んだ歌です。

農業公園の梅も植栽を始めて15年、多くの先達のご尽力のお蔭で見事な花を咲かせるようになりました。今ではいなべ市の名勝となっています。紅葉で有名な豊田市足助町の香嵐渓は寛永年間(1624~44)香積寺の僧の植えたカエデが今につながっています。農業公園も地元の皆さんの手で将来につながる礎を築いていただいたことに感謝申し上げます。

さらに、レストラン「フラール」が新たな彩を添えています。観光地としての活性化には地元の皆さんの情熱は欠かせません。しかし、その情熱の道しるべには専門家の導きが必要です。環境に、農業振興に確かな道しるべを作り、梅の花が一層輝く公園になればと願っています。

平成25年 いなべ市10年 員弁郡1300年(Link 2013年01月号掲載)

写真:市長

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

いなべ市が誕生して10年目を迎えました。また、今年は員弁郡が誕生して1300年目の年でもあります。奈良時代、この地は物部氏から分家した猪名部氏が治めていましたが、和銅6年(713)、中央集権の律令国家を創ろうとする政府の命により「員弁郡」と命名されました。当時、政府は最古の貨幣「和同開珎」を発行したばかりであり、員弁には員を弁えるという意味が込められているとも言われています。そして、平成の大合併により「いなべ市」が誕生しました。

合併から10年、この間、市民の皆様のご尽力により、全国に誇れる事業が数多く生まれています。昨年、「元気づくり」が国の介護予防のモデル地区に指定されたのをはじめ、石榑小学校の地域活動が文部科学大臣表彰に輝くなど、高い評価をいただいています。また、東海環状自動車道の事業も着実に進められており、大手の建設機械レンタル企業「アクティオ」の新工場の建設も決まりました。

さて、今年は巳(蛇)年。巳の原字は頭と体ができかけた胎児を描いたもので、生命のはじまりを意味しています。10年前に誕生した「いなべ市」が次の10年も大きく成長できるはじめの年としたいものです。市民の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

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