施設案内　国登録有形文化財(建造物) 桐林館

概要

桐林館は、戦前の木造小学校の姿を今に伝える国登録有形文化財(建造物）です。

所在地

いなべ市北勢町阿下喜1980番地

休館日

月曜日、火曜日

受付窓口

北勢市民会館

(電話 0594-72-2200)

受付時間

午前9時～午後5時（土日祝日を除く）

駐車場

8台

交通アクセス

三岐鉄道北勢線阿下喜駅から徒歩15分

館内撮影

• 家族や友人とのスナップ写真など個人での撮影をする場合は、他の利用者に配慮した上で、撮影することができます。
• 商業目的で撮影を行うことはできません。
• 撮影目的が個人利用であっても、一定の場所を一定の時間、排他的、独占的に使用することはできません。
• 撮影の際、机を動かしたり、机の上に乗ったりするなど施設及び展示物等の現状を変更しないでください。
• 公衆の公序良俗に反する使用はしないでください。

ヘリテージカード

御来館者には、一般社団法人 三重県建築士会が発行したヘリテージカードを配布しています。閉館時に御来館の方には北勢市民会館で配布しますので、受付へお申し付けください。

イベント情報

地図

施設の特徴

 

いなべ市北勢町阿下喜に所在する「桐林館（とうりんかん）」は平成26年にいなべ市で初めての国登録有形文化財となりました。

• 建設時期

桐林館は、昭和12年3月に阿下喜（あげき）町立尋常小学校校舎として建設されました。設計施工は桑名市の黒宮工務所が行いました。その後、昭和56年に鳥坂野（とりさかの）に新校舎が完成し阿下喜小学校が移転するに伴い従来の校舎は取り壊される予定でしたが、建物保存の要望を受けて、正面の第一線校舎については一部規模を縮小し同校地の北側に移築保存されました。そして、文化資料保存施設「桐林館」として昭和59年2月に開館を迎えました。

 

• 校舎外観

建設当初、南北に3線の校舎が並んでおり、東西と中央を渡り廊下でつないでいました。校舎屋根には青色の瓦が葺かれ、屋根中央には小塔、左右には換気窓（ドーマー）が付属しています。また正面入り口には玄関ポーチを設けており、昭和前期の地方小学校の傾向をよく表しています。

• 校舎内観

現在保存されている4室は小学校当時には校長室、特別教室、職員室、準備室として使用されていました。その中で校長室と職員室の天井には、井桁に格子を組む格天井を用いており、他の教室とは違った意匠を凝らしています。

• 館内展示

桐林館は戦前の木造小学校の姿を今に伝えています。館内では、当施設が阿下喜小学校として使用されていた昭和39年ころの普通教室と校長室を復元し展示しています。

普通教室は、当時在勤していた元教員と卒業児童からの情報に基づき復元しています。机・椅子については、現在の阿下喜小学校に保管されていたものを基に形状・材質を忠実に復元したものです。

教室内に展示されている番傘は、阿下喜小学校昭和38年の入学児童が使用していたものです。今回の復元に際してご本人から寄贈を受けました。当時の置き傘は、教室内の壁に掛けて保管されていました。

校長室は、昭和の小学校の趣を残す立田（たつた）小学校校長室の備品をそのまま移設しています。立田小学校は、いなべ市藤原町古田に所在していましたが、平成29年4月の藤原小学校への統合を以って閉校となりました。

• 旧阿下喜小学校門及び石柵

旧阿下喜小学校地の南辺には、校地と道路とを画する石造の門と石柵があります。これらは明治後期、尋常小学校開校時の面影を伝えており、桐林館とともに平成26年国登録有形文化財（建造物）いなべ市第2号に登録されました。

• 二宮金次郎（尊徳）像

桐林館正面玄関東に二宮金次郎像があります。これは、東藤原小学校（いなべ市藤原町 東禅寺所在、平成29年4月閉校）に建てられていた石像を移設したものです。この場所には、阿下喜の山本儀八氏から寄進された二宮金次郎銅像が建てられていましたが、銅像は戦争中に供出されました。昭和40年にその台座の上に新たに平和像が建てられ、その後現在の阿下喜小学校に移設されています。

• 名前の由来

校舎建設当初の阿下喜小学校校庭には、たくさんの桐の木が植えられていました。「桐林館（とうりんかん）」の名は、その当時の様子から命名されました。また、阿下喜小学校の校章も桐の木をモチーフとしています。

 

 

御来館者には、一般社団法人 三重県建築士会が発行したヘリテージカードを配布しています。閉館時に御来館の方には北勢市民会館で配布しますので、受付へお申し付けください。

北勢市民会館 〒511-0428 いなべ市北勢町阿下喜3083-1 電話0594-72-2200