地震豆知識
地震は地下の岩盤が応力に耐えきれなくなって破壊される現象です。その衝撃で発生した波(地震波という)は地上まで伝わり、その地震波によって地上の建物などに揺れが生じます。岩盤の破壊があった領域は震源域とよばれ、その長さはマグニチュード7の地震で数10キロメートル程度、マグニチュード8では100キロメートルを超えることもあります。地震が浅いときは破壊の部分が地上に現れることがあり地震断層となります。
大きな地震が発生した後は、周辺でそれよりも規模の小さな地震が断続的に発生します。
東海・東南海・南海地震
東海から紀伊半島、四国にかけての太平洋沿岸では、巨大海溝型地震がしばしば発生し、この地方に大きな被害をもたらしてきました。
これらの地震は、歴史的に震源域が異なる3つの巨大地震に分類され、東海・東南海・南海地震とよばれています。
※トラフとは、深い海の底にある凹地のことです。
駿河湾から遠州灘の駿河トラフ沿いで起こる地震を「東海地震」、紀伊半島の南東沖の南海トラフ沿いで起こる地震を「東南海地震」、紀伊半島から四国沖の南海トラフ沿いで起こる地震を「南海地震」と呼んでいます。
今日、三重県では現在も含めて近い将来、東海地震・東南海地震・南海地震の発生が心配されています。
発生確率(2005年1月1日時点)と想定の大きさ(マグニチュード)
東海地震
いつ発生してもおかしくない マグニチュード8.0
三重県内 揺れの大きいところで震度5強
津波は、高いところで5メートル以上
東南海地震
今後30年のうちに60% マグニチュード8.1前後
南海地震
今後30年のうちに50% マグニチュード8.4前後
東南海・南海地震同時発生時にはマグニチュード8.6、三重県内沿岸部は
震度6強以上、津波は高いところで約9メートルと想定されています。
上記3つの地震が同時に発生する可能性もあるとされています。
そのときのマグニチュードは8.7、津波は高いところで約9メートルと想定されています。
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