「発達障がい」をご存知ですか

ページ番号1001625  更新日 平成31年3月22日

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お困りの方、ご相談ください。

「発達障がい」をご存知ですか?

イラスト:黄色の帽子を被ったくまとウサギ

近年、発達障がいの研究が進み、脳画像を用いた分析から、生まれつき機能に違いがあることが明らかになっています。かつて、発達障がいの原因が、育て方やしつけによると言われていた時代がありましたが、そうではありません。脳機能は生まれつきの体質のようなもので、脳の機能の偏りや、ある部分だけ未発達であることから、“物事のとらえ方”や“行動の仕方”に違いが生じ、日常生活で困難な場面が起きやすいことがわかっています。それらの特性から、苦手な部分が生じますが、周囲の理解や適切な対応によって、その人らしく生きていくことができるのです。

「発達障がい」の一例

自閉スペクトラム症(ASD)

人によって特性や困難さは違いますが、主な特性として「コミュニケーションやイマジネーションの難しさ」「興味・関心のこだわり」があります。相手の表情や考えていることを読み取りにくく、一方的に話をする・特定のことにこだわり融通が効かない場面が起きやすくなっています。しかし、脳機能の偏りから生じているもので、わざと行っているわけではありません。

注意欠如・多動症(AD/HD)

多動(落ち着きがなくじっとしていられない)、衝動的(何かを思いつくと深く考えずに行動してしまう)、不注意(気が散りやすい、うっかりミスが多い)などが主な特性です。その一方で、行動力があり、好きなことをとことん突き詰めることができるので、一つのことを極めていくとも言われています。実際に、偉大な功績を残された発明王のエジソンも、そうだったのではないかと言われています。

限局性学習症(LD)

知的能力に遅れはないけれど、聞く・話す・読む・書く・計算のうち特定の能力の習得と使用に著しく困難を示す状態をいいます。20人~25人に一人はLD傾向の子どもがいるのではないかとの報告もあります。ハリウッドスターのトム・クルーズも、自ら読み書きが困難であると告白し、録音された台本を聞いてセリフを覚えると語っていますね。

相談先

健康こども部 発達支援課

発達支援課には、臨床心理士・保育士・小中学校の教員で専門的な研修を受けた職員を配置し、発達に心配があるお子さんについて相談に乗っています。
読み書きにつまずきがある、友達とトラブルが起きやすい、何度注意しても同じことを繰り返す、すぐにかんしゃくを起こすなど、日常生活で気になる行動がある場合に、それらの行動がなぜ起きるのかを発達検査の結果から読み取ったり、その対応についてアドバイスをしたりします。どのような部分から日常生活における困り感が出ているのかを考え、生活に活かせる“得意な部分”を引き出し、今後の子育てや成長に役立てていきます。

参考URL

1.コラム「こころにリボン あなたらしくキミらしく」

発達障がいへの理解が深まり、誤解がうまれないようにしたいという願いから始めた、発達支援課の臨床心理士によるコラムです。いなべ市広報紙「Link(リンク)」に全13回、平成25年7月号から平成26年9月号まで連載しました。

2.いなべ市相談支援ファイル「ハピネスファイル」

進学など、ライフステージが変わっても、情報を引きつぎ継続した支援を受けられるよう、お子さんの情報を一冊のファイルにまとめて記入していただくものです。

3.いなべ市ホームページ「目的から探す 出産・育児」

このページに関するお問い合わせ

健康こども部 発達支援課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7825 ファクス:0594-86-7864
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地