北勢モータース有限会社

ページ番号1013439　更新日令和5年12月12日

地域の事業者・住民・環境に寄り添い、配慮し、共生する経営

自動車をはじめとする乗り物は、交通手段や事業活動に置いてなくてはならないものの1つと言えます。それら乗り物を適切に整備・点検することは、安心安全な日常生活や事業活動をするうえで、必要、不可欠な要素です。北勢町阿下喜で自動車整備・修理・販売業を営む「北勢モータース有限会社」の事業概要とSDGs取り組みを紹介します。

地域の安心・安全な事業活動、生活を支援

北勢モータースは、地域の運輸・建設関連の事業者や近隣住民の方々を中心に、事業活動や生活に必要な自動車を含む乗り物に対する整備、点検、販売、各種サポートなどのサービスを提供しています。

同社は当初、運輸事業者として創業。運輸事業の実施のほか、自社および近隣事業者の運輸車両などを整備していた経験を活かし、1961年に自動車整備事業へ事業を転換しました。そのため、同社では、普通自動車やバイクなどの2輪自動車のほか、大型トラックやダンプ、建設機械などの整備・点検も実施できる点に事業として強みを持っています。

地域の運輸・建設事業者等の事業活動や近隣住民の移動手段のサポートを実施し、「移動」の面における安心安全な地域づくり支援に取り組んでいます。

環境に配慮した事業活動、地域の教育支援、SDGs推進

［画像］SDGsイメージ(14.6KB)

同社は当初、SDGsに関して、自社のような地域の中小企業には縁遠いものと感じていました。しかし、いなべ市商工会女性部における活動でSDGsを学ぶ機会を通じて、日常の生活や日々の事業活動自体の1つ1つがSDGsにつながっていることに気づき、自社で既に取り組んでいることや今後どのような取り組みができるかを意識するようになったそうです。

現在の事業活動を踏まえ、同社では、環境に配慮した事業活動の継続して実施していくことや、地域の子どもたちへの教育支援、地域事業者や住民に対するSDGsの普及推進への協力などが、地域事業者の一員として実施できる取り組みと考えています。これらの考え方を踏まえ、既存の取り組みとSDGsの関連性の整理、今後の取り組み目標などを取りまとめました。

環境破壊を防ぐ、廃棄物の適切な処理とペーパレス化

［画像］廃油改修ボックスとペーパーレス化(44.9KB)

自動車整備業務の過程では、廃油や廃タイヤ、使用済みバッテリー、廃車両（鉄くず）など、さまざまな廃棄物が発生します。これらの廃棄物は、一般のごみとは異なり、少量であっても自然環境に大きな悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な処分が必要であり、その処分に関して各種規則が設けられています。

同社ではそれら環境への影響や規則を十分に理解・把握したうえで、各種廃棄物の分別・管理を自社内で適切に実施するとともに、適切な廃棄物処理事業者を選定、廃棄・リサイクル処理を依頼することで、確実な廃棄物処理に取り組んでいます。また、近隣の事業者や住民から持ち込まれる廃油などの一部廃棄物についても無料で回収し、地域内の不法廃棄物削減に協力するなど、環境に配慮した事業活動に取り組んでいます。

さらに、環境への配慮として、今後はペーパレス化の促進にも取り組んでいく予定をしています。具体的には、顧客へ配布・提供する資料は、片面印刷から両面印刷へ変更するほか、自動車整備用部品の納品手続きなどで取引先等から定期的に送信されるファクスについて、PC画面で内容確認が十分な場合は紙出力を実施しないようにするなど、業務上で当たり前のように紙出力をしていた内容を見直していく方針です。

地域の子どもたちへの教育支援とSDGsの推進

［画像］M2自動車博物館(48.0KB)

同社では、市内の小学校（阿下喜小学校）と連携し、職場見学や社会科見学などを通じて、地域の子どもたちへの教育支援に取り組んでいます。社会科見学では自社事務所内にある、代表者が長年収集してきた多種多様な自動車模型が陳列された「M2自動車博物館」を開放し、子どもたちの自動車に関する知識の習得や興味関心を創出する機会を提供するなど、地域教育への協力体制を構築しています。

また、同社は地域事業者の一員として、いなべ市商工会における活動にも積極的に参加。特に商工会女性部の活動では、市内の他事業者と連携しSDGsの理解を深めるとともに、簡単なSDGsカードゲームを活用し、市内小学校の学生や住民などに対して、SDGsの考え方を広める活動に取り組んでいます。今後も同社では、地域における住民や事業者のSDGs取り組み推進に協力していく方針です。