ページ番号1013437 更新日 令和5年12月12日
高齢者、子ども、障がいをもつ人、認知症の人、あらゆる立場や世代の人々が暮らしやすい社会とは何か。快生教学会は、全ての人が健やかに暮らせる地域社会を目指して、社会福祉事業を展開しています。
同法人は、長年福祉事業に携わってこられた林理事長が、自身の病気をきっかけに、人と人との助け合いやつながりを大切にしたいという思いから設立された経緯があります。その思いのもと、現在では、介護保険事業の訪問介護、デイサービスから、住民主体型訪問サービスまで幅広く福祉事業に取り組んでいます。
その中のひとつである「おれん家カフェ」は、認知症の人やその家族がひとりで悩まず、気軽にふらっと立ち寄って、お互いの悩みを話したり、一緒に笑い合ったりする場所を提供するために始めたものです。
また、「地域の縁がわ えんむすび」は、地域のつながりが希薄になり、高齢者の孤立が問題になるなかで、子どもから高齢者までが年齢に関係なく、誰もが安心してふれあえる居場所として提供されています。
同法人のSDGsに関連する事業取り組みの考え方として、大きく2つが挙げられます。
1つ目は、高齢者や認知症の人、そしてその家族を地域社会から孤立させないこと。
2つ目は、介護を必要とする人が増える一方で、介護を提供する人材が不足していることから、介護人材を増やすための活動を実施すること。
これら2つの考え方を中心に、既存の取り組みがSDGsとどのように関連しているかを整理するとともに、今後の目標と主な取り組み事項を取りまとめました。
同法人では事業活動の一つとして、各種地域イベントを開催しています。その一つが、毎月開催している「おれん家（おれんぢ）カフェ」です。
おれん家カフェでは、毎月工夫を凝らした様々なプログラムを実施しています。例えば、「音楽レクリエーション」「スポーツ大会」「クラフト」など。プログラムの一環として、年1回「認知症ケア」等の講演会も開催しています。これらの活動は、参加者の身体・精神の健康を維持し、また、家族介護者の身体的・精神的な負担を軽減する効果があります。これまで、地域とのつながりが希薄になりがちだった、介護施設利用者やその家族と、地域住民とのつながりが生まれることで、地域全体で高齢者やその家族を支えていく意識を高めています。
これらの取り組みは、SDGsの目標3（健康と福祉の確保）や目標11（持続可能な都市とコミュニティの構築）に貢献しており、今後も継続して実施することで、よりよい地域社会の実現に繋がります。
同法人では、今後の社会福祉事業を支える優秀な介護職人材を育成するため、各種の研修を実施しています。
その中の一つである「介護職員初任者研修」では、今後介護職を目指す方や介護職員等に対して、介護に必要な知識と技術の指導・教育を行っています。この取り組みは、介護人材の知識や技術スキルの向上を図り、提供するサービスを向上させるだけでなく、福祉現場における雇用機会の創出につなげる目的もあります。
また、「介護に関する入門的研修」では、介護未経験者や将来介護を行う予定の方々に、基礎知識と情報提供を行っています。この取り組みは、幅広い人々に介護分野へ参入する機会を提供し、地域の福祉活動を理解し介護に参加するきっかけを作ることを目的としています。
これらの教育活動は、SDGsの目標4（質の高い教育を受けられる機会を提供する）や目標17（パートナーシップを強化し、目標達成を支援する）に貢献する取り組みであり、今後も地域社会を支える優秀な人材を育てるための取り組みとして大いに期待されています。
代表者：林 淑乃
所在地：三重県いなべ市藤原町本郷836
創業：2020年1月
従業員：21人
事業内容：有償ボランティア運営事業、介護保険事業など
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