株式会社ケーテック

ページ番号1013436　更新日令和5年12月12日

働き続けられる労働環境の実現と持続可能な生産体制の構築

金属製品は生活するうえでの建築や運輸、通信などの基盤として不可欠で、現代社会の発展と機能性に欠かせない存在です。員弁町上笠田で金属製品製造事業を営む「株式会社ケーテック」の事業概要とSDGs取り組みを紹介します。

便利・快適な生活に欠かせない金属製品の製造

ケーテックは、創業50年以上の歴史を持つ、自動販売機やオープンショーケース(コンビニエンスストアなどに設置される棚)、ベアリング部品や自動車部品といった金属製品の加工、組立、製造を行う事業者です。長年の金属製品加工において培った、高品質な製品製造と安定した納期を実現できる技術を保有しています。

さらに、中小規模の製造事業者では組立・保管スペースの確保ができず対応が困難な大型の金属製品についても、市内にある3つの自社工場を活用し、製造・加工し組み立てた状態での納品ができる強みを持っています。これらの製造ノウハウにより、大手の電機メーカーやベアリングメーカーを主要取引先としており、日々、多くの高品質な金属製品を安定的に生産し、日本全国に供給することで、人々の便利で快適な暮らしの形成に貢献しています。

3Kの払拭とエコで持続可能な生産体制の構築

［画像］3Kの払拭とSDGsのイメージ(21.4KB)

製造工場の労働環境を表す言葉として「3K(きつい、汚い、危険)」が挙げられる。同社代表の太田氏は代表に就任する以前から「社会に役立つ仕事や高賃金の仕事でも、3Kのままでは従業員が働きつづけられない」との思いがあり、自社ならびに業界で働くイメージの改革が重要との考えがあった。そして、2005年に代表者へ就任後、「新しく柔らかい印象を与え、3Kを払拭していく」との思いを込めて、「笠田鉄工株式会社」から「株式会社ケーテック」へ社名を変更し、従業員が安全かつ快適に働き続けられる労働環境の改善に取り組んでいます。

また、金属製品の加工・製造には多くの資源やエネルギーを消費されるが、将来的には使用する資源とエネルギーの使用をできるだけ減らし、エネルギーコストの削減や環境負荷の軽減を図る持続可能な生産体制の構築が不可欠だと同社は考え、その実現に向け取り組みを行っています。

これらの考えに基づく同社の取り組みについて、SDGsとの関連性を整理し、主な取り組み事項と今後の目標を取りまとめました。

継続的な改善による働きやすい職場づくり

［画像］工場内に設置された空調設備(71.0KB)

3Kの解消・払拭に向けた主な労働環境の改善取り組みとして、空調設備の完備と勤務時間の徹底が挙げられます。空調設備は本社事務所はもちろん、3つの工場全てで2005年と地域でもいち早く導入しました。製造工程において室内温度が高温になりやすい工場内の快適性を確保し、同時に従業員の安全確保にも貢献しています。また、勤務時間は、完全週休2日制および定時勤務（午前8時00分～午後4時45分）を徹底することで、従業員の私生活の時間を十分に確保できる労働環境を整備しています。

その他、従業員の業務上の悩みや希望業務、家族などを含めたプライベートな悩みなど、従業員のライフキャリアの意向を把握するため機会として、全従業員に対して定期的な社長面談が実施されています。代表者自身が時間を割き、従業員との定期的な面談機会を設けることで、従業員から積極的に日常業務内における問題や課題などが共有され、コミュニケーションが活発な風通しの良い職場づくりに繋がっています。

同社ではこれら取り組みを継続することで、働きやすい労働環境・体制の整備、構築に取り組んでいく方針です。

省資源・省エネルギーの生産体制を構築する設備更新

［画像］最近更新された新たな大型設備機器(53.6KB)

同社が製造工程で使用する製造設備は、大小含めて60台以上ある。設備1台1台について定期的なメンテナンス管理を実施するだけでなく、購入時期と耐用年数を定めることで設備寿命を適切に管理し、設備の更新をしています。適切な設備更新を継続することで、設備の劣化防止・性能向上による不良発生の削減や生産効率を実現しています。

さらに、最新の設備を使用することで設備自体のエネルギー消費量も削減が図られ、省資源・省エネルギーな生産体制の構築に繋がっています。定期的な設備更新には、設備によっては高額な投資が必要になり経営面で負担が生じるが、新たな技術の活用による製品開発や生産効率の向上、自然環境への配慮など、今後の事業経営における非常に重要な要素であるため、同社では今後も継続的に実施していく目標を掲げています。