ページ番号1014564 更新日 令和7年2月17日
在宅医療には、医師が診察や経過観察を行う訪問診療や往診のほか、看護師がケアを行う訪問看護、理学療法士や作業療法士がリハビリテーションを行う訪問リハビリテーションなどがあります。今回は、訪問診療を行うどんぐり診療所の看護師、石本美里さんへのインタビューです。
訪問診療における看護師の役割は、医師に同行して、患者の自宅を訪問し、医師の診療の介助や必要なケアを行います。時には患者の看取りを行うこともあります。
在宅医療は、住み慣れた自宅で、慣れ親しんだ生活の匂いや音に触れ、安心する空間に包まれて、家族や知人、ペットなどと一緒に、自分のペースに合わせた生活ができる良さがあります。自宅で安心して過ごしていただくために、他の専門職への橋渡しも行っています。
在宅医療をうけている、2人の事例を紹介します。
Aさんは、昼間はお気に入りのソファーに座って過ごすことが楽しみです。Aさんがそのソファーへ移動するためには、妻の介助が必要で、大変苦労していました。移動時の負担を軽くするために、訪問リハビリテーションを行う理学療法士に、介助方法やコツを指導してもらうことで、妻の介助が楽になりました。その後も、Aさんはいつもうれしそうにソファーに座っています。
Bさんは自宅で数匹の猫を飼っています。訪問診療に伺うと、診察中も猫が寄ってきます。その猫の存在がBさんの癒しになっていると感じます。
在宅医療での主役は患者です。私は患者の意思を大切に受け止め、患者と気持ちを共有できるような看護を続けていきたいと思っています。在宅医療を行うなかで、患者の人生そのものに立ち会い、たくさんの学びとともに、価値観が深まるのを感じています。
自宅で普段の生活に近い形で暮らしながら療養することは、生活の質を高め、気持ちが安定し、前向きな気持ちで治療を継続しながら過ごすことができます。その反面、在宅医療は、緊急時の対応など不安もあると思いますが、24時間体制で医師や看護師のサポートを受けることができるといった点では安心です。
「人生の晩年を自分らしく過ごしたい」「入院ではなく住み慣れた自宅で過ごしたい」とお考えの方は、在宅医療という方法も選択肢のひとつです。
在宅医療に関するお問い合わせは、いなべ地域在宅医療・介護連携支援センター 電話0594-72-6050へお願いします。
※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。
このページには画像や添付ファイルがあります。
画像をご覧いただく場合は、[画像]と記載されたリンクテキストをクリックしてください。
添付ファイルは、携帯端末ではご覧いただけません。パソコン版またはスマートフォン版サイトをご覧ください。
福祉部 長寿福祉課 [いなべ市役所]
電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
〒511-0498 三重県いなべ市北勢町阿下喜31番地
All Rights Reserved Copyright (C) 2017 Inabe City.