いなべFM第49回 令和5年2月10日 「在宅診療所・看護師の役割」


ページ番号1012683  更新日 令和5年2月16日


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在宅診療に特化した「どんぐり診療所」看護師の小川由紀子さんへのインタビューです。

介護が長続きするために・・・

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「どんぐり診療所」は開院、5年目を迎えることができました。開院当初は、医師1人、看護師1人、事務員1人の3名でのスタートでしたが今では医師3名、看護師4名、事務員4名の11名となり、利用者数は在宅130名、施設70名ほどです。

在宅診療所での看護師の役割についてお話します。日々の訪問診療では、まずクリニックから医師と看護師がペアで訪問先へ向かいます。車中で医師は、パソコンに向き合い、書類やカルテ整理、緊急の連絡が入るとその対応を行うこともあります。訪問先に着いたら、血圧や体温、血中の酸素濃度などを測定し、健康状態をチェックします。次に点滴や、尿バルーンカテーテル交換などの医療処置を行います。その他、医師がパソコンに記載している間を利用し、介護者の方の相談にのったりアドバイスを行っています。相談の内容によっては、ケアマネジャーや訪問看護師、ヘルパー、薬剤師など、多職種の方へ相談することもあります。他機関への相談にはICTを利用し迅速な連携に努めています。私が在宅へ訪問している中で、介護者について思うことがあります。自宅で、ゴールの見えない介護には疲れが出てきます。そんな時はひと呼吸おいて、いろいろな社会資源を使い介護者自身がリフレッシュして欲しいと思います。特に認知症の方を介護する方に、いつもお話する内容として、(1)「認知症になる前の双方の関係性がよいこと」・・・もしそれまでに利用者の方と仲が悪かったのであれば、介護することによってその関係性が益々悪化するかもしれません。(2)「介護する人が複数、最低でも2人以上いること」・・・誰しも健康状態が続くとは限りません。具合が悪いときに、介護を代わってもらえる人がいるということです。(3)「介護する人が趣味や仕事が続けられること」・・・リフレッシュできないと、不満がたまってきます。以上のようなことも、在宅介護をしていく上で参考にしていただきたいと思います。

まとめ

「どんぐり診療所」では、利用者の緊急訪問が重なる場合もあります。訪問看護サービスも共に利用されている方もいるので、訪問看護ステーションの看護師が先に利用者の方の様子を見に行く等、お互いに協力しながら対応しています。「本人が何を望んでいるか」「家族はどうしてやりたいと思っているのか」そんな気持ちを大切にし、自宅での療養にするのか、施設にするのかを選択していくということが大切です。在宅介護の相談は、いなべ市地域包括支援センターやいなべ総合病院や日下病院の地域包括支援センター支所などに相談してください。相談をした上で、在宅診療を選択するということも、選択肢の一つになります。

お問い合わせはいなべ市地域包括支援センター 0594-86-7818まで

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。


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電話:0594-86-7819 ファクス:0594-86-7865
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