いなべFM第43回 令和4年11月11日 「医療ソーシャルワーカー」


ページ番号1012493  更新日 令和4年11月21日


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医療、教育、福祉、介護などの業界で相談支援を行う専門職の方をソーシャルワーカーと呼びます。その中でも医療機関で働いている方を医療ソーシャルワーカーと呼びます。

三重北医療センター いなべ総合病院 医療ソーシャルワーカー樋口雅彦さんへのインタビューです。

患者さんの望む療養生活の実現に向けて!

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いなべ総合病院では現在5人の社会福祉士が医療ソーシャルワーカーとして、医療相談室に配属されています。医療ソーシャルワーカーは病気によって生じる様々な問題に対して相談に応じます。具体的には治療費の支払いなどの経済問題や療養環境の整備、介護サービスの紹介等の介護問題などです。“患者さんが望む療養生活を実現する”ために、退院後にどのような治療やケアが必要であるか医師や看護師と連携を図り、収入や保証、制度の活用など経済的な側面を踏まえて相談を行います。様々な方からお話を伺う機会がありますが、退院に向けて相談を行った方で印象に残ったAさんについてのエピソードをご紹介します。

Aさんは骨折で入院するまでは、身体機能に問題なく自立した生活を送られていました。入院中順調な経過を辿り、退院が可能な状況となりましたが、ご本人より「家族から介護を受けることが難しく、退院後に自分で排泄や入浴を行うことができるか不安である」といった相談がありました。そこでリハビリ担当者と医療ソーシャルワーカーが自宅を訪問し、生活環境の確認を行いました。退院に向けて介護保険制度を活用し、浴室やトイレに手すり設置を行い、療養環境の整備を図った上でご自宅へ退院となりました。

退院後に「排泄や入浴動作が自立でき、自宅で安心して過ごすことができている」といったお声をいただきました。住み慣れた自宅で入院前と同様の生活ができていることを知ることができたことは、医療ソーシャルワーカーとして、とてもやり甲斐を感じた瞬間でした。

令和2年度より当院に地域包括支援センター支所が設置されました。そのことを機に“より地域住民の方に身近な病院”を目指し、医療機関や行政、福祉機関とも連携を深め、地域の皆さまが安心して過ごすことができる“地域づくり”に貢献ができるよう努力していきたいと思っています。療養生活上でお困りのことがございましたら一度医療相談室までお立ち寄りください。

まとめ

「入院前と同じ生活ができないから自宅へは帰れない」と考えてしまうのではなく、「帰るためにはどのようなことが困難となるのか」「どんな支援が必要なのか」など、医療ソーシャルワーカーや担当のケアマネジャーの方などと一緒に考え、自分の望む場所での退院後の療養生活を考えていくことが大切です。

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。


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