いなべFM第25回 令和4年1月28日:「精神科訪問看護」


ページ番号1011787  更新日 令和4年2月7日


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「精神科訪問看護」は、専門職が精神疾患や心のケアを必要とされる方のご自宅へ訪問し、病状により不安、悩みや、日常生活を送るためのアドバイスなどの支援を行うサービスです。この訪問看護を受けるには、主治医から「精神科訪問看護の必要性」を認められた方が対象となります。訪問看護ステーションさつき館 管理者 清水珠美さんへのインタビューです。

「できた、やってよかった!」共に歩む訪問看護

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訪問看護ステーションさつき館は、精神科病院や精神科クリニックに通院されている方を対象としています。病院を退院された後など、家庭や地域で治療を続けながら安心して生活を継続していただけるよう、精神科勤務経験のある看護師、作業療法士、精神保健福祉士の職員が協力し、定期的にご自宅に伺わせていただいています。主な内容としましては、体調の管理、服薬の管理方法の提案や副作用についての相談、日常生活の困りごとの相談、例えばごみの分別ですとか、書類等の管理方法の提案、片付けや掃除の方法の提案などです。提案した内容を実際にできるようになるために、福祉サービスや介護サービスの担当者の方との連携も図ります。また郵便物の確認や書類の記載を一緒に行うことや、人とのつきあい方や人への伝え方の相談などにも応じています。利用されている方の年齢にもよりますが、支えていただいている家族の方も「将来どうなるのか」「今後どうすればよいのか」「どのように対応や対処をすればよいのか」など不安に感じている方が多くみえます。利用者の支援と共に、そういった家族の相談にも応じています。今、訪問看護を利用中のケースについてお話します。外出することが苦手な方で、家族より「先々が心配、昼間に何かできることはないか?」といった相談がありました。本人は、「難しい、わからん、できん」と自信のない言葉でしたが、相談しながら自宅でできる内職を提案し、今も頑張って続けられています。加えて家族の方が代行していた金銭管理も銀行での機械操作手順を伝えて、習得できるようになりました。また、電話をかける練習等も、本人のペースに合わせ相談しながら、行っています。今では、「自信がない、無理」と言われていた言葉が、「できた、やってよかった!」という言葉に変わり、大変嬉しく思っています。

医療、介護、住まい、介護予防、生活支援など専門職が市民の皆様にさまざまな提案をさせていただけるように連携し、「住み慣れた地域で自分らしい暮らし」を目標に、私たちは伴走者として共に歩んでいくことが大切であると考えています。

まとめ

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この訪問看護ステーションを利用している方は、統合失調症やうつ病と診断されている方が多いとのことでした。統合失調症という病気は、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患です。症状は妄想、幻覚、思考障害、意欲の欠如、社会的ひきこもりや認知機能障害などがあります。約100人に1人がかかるといわれていて特殊な病気ではありません。支援の依頼は、本人や家族からのもの、病院、地域包括支援センターなどを介したものがあるということでした。訪問看護師は、ご本人がご家族以外の方の面談への抵抗感から受け入れを拒まれることがあるため、じっくり時間をかけて信頼関係を築き、支援されています。「精神科訪問看護」に関するお問い合わせは、かかりつけの医院、病院や地域包括支援センターなどにご相談ください。

 

※インタビューの内容は趣旨を変えない程度に編集しています。


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